サニー・エドワーズVSガラル・ヤファイは英国のトップ同士でアマチュア時代のライバル、アマではエドワーズが勝っているが、ヤファイはその後五輪金メダリストになりました。英国ではとても注目度の高い試合だったかとおもいます。
エドワーズは負けて引退を表明し、ヤファイは無敗でこれから世界の頂を目指す・・・
サニー・エドワーズもほんの少し前まではフライ級ナンバーワンの無敗王者として名を馳せており、この男の時代が来るかと感じさせましたが、ジェシー・ロドリゲスとの試合で全てが後退していきました。
ボクシングの世界は儚いです。
この試合はWBCの暫定王座戦とかで、ヤファイは暫定王者になったのですが、正規王者には日本の寺地拳四朗がいます。寺地は負傷も休養もしていません。サニー・エドワーズとガラル・ヤファイに人気があるからねじ込んだだけでしょう。
そんな寺地は来月には33歳となり、もうベテランといえる年齢だが、究極の目標をジェシー・ロドリゲスに定めたり、統一王者になるべくWBAのユーリ阿久井を意識した発言をしていましたが
ガラル・ヤファイという恰好の標的、ライバルが現れたといえるかもしれません。
ガラル・ヤファイはなんといっても東京五輪の金メダリストです。兄も元世界王者のカリ・ヤファイというサラブレッド。
五輪決勝では準決勝で田中亮明を下したカルロ・パーラムを下して金メダル。
金の勲章をひっさげプロでも9戦無敗7KOです。
英国の期待、あるいはリヤド・シーズンに組み込みたいほどの逸材かとおもいます。そんな男が寺地の対戦候補の筆頭に入ってきました。無敗の五輪金メダルに勝利するという事実は寺地の評価をさらに押し上げるものになるだろう。
サニー・エドワーズVSガラル・ヤファイは、今の勢いの差か気持ちの差か、難攻不落のエドワーズが終始押されっぱなしで一方的な内容にみえましたが、パワー、フィジカル差がそのまま出た故かもしれません。
ヤファイは五輪金という肩書を持つが、やや大振りのフッカーでディフェンスに隙があるように感じますし、寺地のジャブと足があればこんなに追い詰められないはずと感じますし、出てくるのでやりにくいということはない印象ですが、本人は高いレベルのアマチュアでキューバ人やカザフスタン人と戦ってきたから、サニーのようなスタイルは攻略できると確信していたそうです。もっと奥の深いファイトは本来できるのだろう。
ヤファイもアマチュアが長くもう31歳です。
互いにとって不足のない恰好の相手といえるのではないでしょうか?
五輪金に圧勝する日本人世界王者
というのが観てみたいし、寺地なら勝てるようにみえる。