五輪金メダルの驚愕

生きてるうちにこんな快挙が起こるなんて信じられません。
西岡VSドネアといい、ボクシングマニアでよかったなぁ。

決勝戦は世界ランク3位のファルカン、プロでは珍しいブラジル人ボクサーですが中南米のスポーツ強国ですから才能、能力は一級品でした。

昨年の世界選手権の試合をふまえてファルカンが村田対策してきました。

フットワークと手数のスタイリッシュな選手ですが、足を止めて接近戦に応じる立ち上がり。
上手さ、手数だけでなくパワーも感じる重厚な攻撃。
しかしこのスタイルのおかげで戦術の少ない村田のボクシングとがっつりかみ合い、接近してのボディーやアッパーの威力で村田が5-3とポイントリードできた初回でした。

するとファルカンは2ラウンド目からはいつものスタイル。足を使ってポイントアウトを狙う方向にスイッチ。
ファルカンの技巧と手数が冴えますが、手数こそ劣るものの打ち返す村田の一発一発のパンチの有効打具合も悪くない。
村田はがっちりガードのファイタースタイルですが、フック系のパンチだけでなくショートストレート、密着した状態からの腕力フックが上手く強い。
ダメージのみえるファルカンはホールドをしはじめました。 この回は5-5イーブン

最終回、2ラウンドと同じ流れですがファルカンの執念がすごい。手数は村田の倍は出ていたでしょう。
しかしダメージは隠しきれずホールド多用、そしてついに減点となりました。

村田も少ないが有効打を返しポイント差はわずかにとどめる。
やばい流れの中でも有効な反撃は必ず返す。

3ラウンドは減点さえなければファルカンのラウンドだったようにみえました。

結果は正直どちらの手があがっても不思議ではない際どいものに映りました。
ギリギリで村田勝利。

最後の最後で審判が極めて公平だったのがよかった。
負けたファルカンも笑顔で納得はしてたようなので精いっぱいやった、村田の攻撃は効いたという気持ちもあったのかな。

ちょっと実感湧くのが遅いくらいジワジワした感動をいただきました。

ネットではプロ化うんぬん熱く議論がきかれますが
日本人でこの階級でこれだけの偉業を成し遂げてしまうと数戦で即世界とかになってしまうケースが多いですし
年齢的にも結果を急ぐでしょうからそういう舞台には来なくてもいいようにおもいます。

村田のボクシングはプロ向きだとはおもいますが、被弾しないスタイルではないのでそれなりにダメージは残しそうですし。

日本のアマチュアが世界で通用した。
頂点に立った。

このことだけでもうお腹いっぱいです。

運、実力、タイミング・・・色々なスタイルがありますからプロ、アマの比較はできません。

今回の偉業がプロの一王者になるよりずっと困難で険しい道のりであることは間違いなく、誇らしい。

今後、プロ、アマがもっと交流の機会を増やし、スターが育ち、日本ボクシング全体が底上げされていく。
そういう舞台が整いつつあり、今そのチャンスを迎えていることがうれしいです。

村田や清水の結果と西岡VSドネアの決定、その他魅力的なボクサー多数・・・

こういう状況となるとWOWOWエキサイトマッチなんて日本で最高峰のコンテンツじゃないでしょうか?

ボクシングってこんなにエキサイティングな世界だよ。
メイウェザーやパッキャオはスポーツ番付もトップクラスだよ。
西岡と戦うドネアという選手はこんなにミラクルなボクサーだよ。
こんな世界のミドルで頂点をとったんだよ。

などなど・・・

このチャンスを関係者各位無駄にしてはいけないとおもいます。

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