ブラジリアンボクシングの切り札か/ヤマグチ・ファルカンとエスキバ・ファルカン

今度、ミドル級の切り札?ともいえそうなデメトリアス・アンドラーデとサバイバル戦を行うヤマグチ・ファルカン、誰それという指摘を受けたので整理しておきます。

ヤマグチ・ファルカン
15勝7KO

村田のライバルといえる弟のエスキバがミドル級なので、あえてライトヘビー級でエントリーしたのか、ロンドンでは銅メダルを獲得しています。準決勝で金メダルのイゴール・メコンツェフに敗れました。パンアメリカンでも銀メダル。身長177センチと大柄でもないのでプロではミドル級を主戦場にしています。

ある意味村田に似たキャリアで、国際舞台では勝ち負けを繰り返してきました。トップアマのエミリオ・コレラには何度やっても負け、現アマトップのフリオ・セサール・ラクルスにも負け続けてきましたが、ロンドンではやっとその宿敵に勝ちました。

村田の対戦相手と同じアボス・アトエフとの対戦もあります。

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こちらに出場のモーガン・フィッチにも初黒星を献上しています。

https://www.youtube.com/watch?v=9nbuvFMVWc0

際立ったパワーは感じませんが、サウスポーのテクニカルパンチャーです。プロキャリアの浅さ以外ではアンドラーデに劣ることもなさそうです。なによりライトヘビー級でメダルを獲った実績があるので、打たれ弱そうな面を感じるアンドラーデより頑丈で破壊力があればアップセットもありえます。

エスキバ・ファルカン
20勝14KO

ロンドン決勝の村田の対戦相手として、日本ではこちらが有名、ヤマグチの2歳下の28歳、ロンドンミドル級銀メダリスト。ロンドンでは13-14で最終回に減点がなければファルカンの勝ちである。試合内容も微妙だった。前年の世界選手権でも手をあわせており、その時は村田の圧勝。むしろ差を縮めてきたといえる。

ヤマグチに似たサウスポーのテクニシャンで、攻撃的だが一発の破壊力はさほど感じない。プロでの戦績はいいが、まだ強い相手とは戦っていない。

村田とのアマチュアの試合をみると、もうスピードやテクニックでは村田を超えちゃったかもしれないが、村田の重いボディにヘロヘロになりかけていたので、その特徴は変わらないだろう。プロでもいつかは戦う因縁の相手なのかもしれない。

トップ戦線に食い込むにはプロで説得力不足な両者であるが、リオでなくロンドンでそれぞれメダルを獲得するなど、大変な天才兄弟といえるのだろうな。

ミドル級は

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ここで触れたように、上位ランカー以外に実はあまり目ぼしい選手がいないので、彼らがトップに食い込むこともありえぬ話ではない。アンドラーデとライトヘビーでもやってきたヤマグチとの試合はアンドラーデ有利ともいえないかもしれません。

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