引退試合ではないというパッキャオだが、それを推し量る試合ではあるとの事。マティセの強打を被弾するのかしないのか。パッキャオ久々のKO決着なるか。観るのが少し怖い。
サッカーが沸点のこのタイミングでパッキャオの試合。
マティセの強打さえ抑えればパッキャオと信じる・・・
暗く静かにみえた会場もさすがに最高潮。
1R
ちょっとマティセが背が高いが体格差はほとんどない。
マティセが長いジャブ、ストレートを丁寧に出すも
パッキャオは積極的に踏み込んでいく。
前半強いマティセが下がるほど。
パッキャオの積極性とヒットが勝る
パッキャオ10-9
2R
両者調子自体は良さそうで
特にパッキャオはもうすぐ40歳とはおもえない。
会場の歓声とパッキャオの積極性にややのまれているようなマティセだが
冷静で慎重で被弾は抑えている。
パッキャオの積極性とねじ込むような右フックが当たった。
パッキャオ10-9
3R
パッキャオの左アッパーか
足が絡まったかマティセがダウン。
あまり効いたものにはみえないので
攻め急ぎには注意したい。
マティセには爆弾がある。
しかしマティセが攻勢あるいは打ち返すには
今日のパッキャオは速すぎるかもしれない。
接近すると打たれている。
パッキャオ10-8
4R
3ラウンドのダウンは純粋なアッパーでした。
マティセは少しは効いただろう。
さすがのパッキャオだ。
注意深く戦えば勝てそうだが・・・
油断できないのがマティセ
マティセがアウトボクシングをしているのではなく
パッキャオが鋭くて近寄れない。
近寄るとゴツンと食うがこれが効くか効かないか
パッキャオ10-9
5R
マティセのボクシングはパッキャオにとり
正直でやりやすいのかな。
一発を警戒すれば戦いやすそうだし技術の幅が違う。
しかしマティセもよくブロックし
ダメージは抑えている。
パッキャオのねじ込むような右フックが入り
ディレイでマティセダウン。
やはりパッキャオの一発は強い。
マティセは玉砕モードに入るかもしれない。
パッキャオ10-8
6R
パッキャオの右フックが今日は効果的だが
マティセのローブローでパッキャオ苦しい。タイム。
2度ダウンしたマティセがどこまで効いているのかわかりにくい。
ローブローを受けてパッキャオが少しイラつき
攻めを強める。
マルケス戦のポカみたいのがなければ完全なパッキャオペースだが
マティセのパンチは死んでいない。
パッキャオ10-9
7R
ガードを固めるマティセにはストレート系しかないが
パッキャオは多彩な角度でパンチを当てる。
またもアッパー一発でパッキャオがマティセからダウンを奪う。
マティセ立てず、今日はパッキャオの完勝。
久々のKO勝利。
ウェルターやスーパーウェルターという階級の壁や
対戦相手のレベル、対策が難解になってきただけで
パッキャオの強さは変わらないような気もします。
マティセはきれいで破壊的なパンチャーですが
オーソドックスすぎて戦術に深みがなく
実はそんなに打たれ強くないので
普段食わないアッパーには脆かった。
スペンスとパッキャオが戦う姿などあまり見たくないですが
ここまでマティセを圧倒して倒すパッキャオは立派なウェルター級王者です。
今日のパッキャオに死角は何もありませんでした。
国会議員休んで練習ばかりしたのかな。
ドネアにも力を与える強さでした。
さすがにボクシング界のレジェンドは勝ちっぷりもその他前座とはモノが違いました。
今日は全体的にベテランが強かった。
内容の濃いクアラルンプールといえた。
パッキャオ
「マティセはとてもタフなファイターですからKOは頑張った事へのボーナスのようなものです。2009年のコット戦以来のTKO勝利ですが、一生懸命練習していい結果が出せたとおもいます。」
マティセ
「パッキャオは偉大なファイターであり偉大な王者です。時に勝ったり負けたり、そして今日は負けてしまいました。パッキャオという偉大なレジェンドに負けました。」