サムネイルの人は誰でしょう?
カネロの私物になってるような階級で、カネロ以外に人気を欠く階級となっているが魅力は十分でした。
個性的で強そうなのがゴロゴロおり、ランカー対決ばかりしています。
ここで取り上げた無敗選手も次にランカー対決を控えているものが多く、すぐ土がつくのかもしれません。
正真正銘のボクシングの王道、これぞ世界といえる階級でした。
この機会にジャーメルとジャモールの違いを認識してください。
すごい面白いのを見つけたので最後までお楽しみに・・・
WBC
ジャーメル・チャーロ
28勝13KO
パワー:★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★
チャーリー大田に勝った方。弟
マルティロシャンにも勝った。
ジョン・ジャクソン戦ではジャクソンの攻撃力の前に劣勢だったが一発で逆転した。
アマ56勝8敗
アップライトで正直なボクシング、これなら日本人でも真似できそう。
でも俊敏でシャープ。ララとかには翻弄されそう。
WBAスーパー
エリスランディ・ララ
23勝13KO2敗2分
パワー:★★★
テクニック:★★★★★
スピード:★★★★
ディフェンス:★★★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★★
メンタル:★★★★
実質無敗でいいような内容。
キューバでファンや人気が低いにも関わらず、つまらない試合をするので負けにされることがある。
素晴らしい能力がありP4Pの一角だとさえおもうが、もうちょっと強さ、上手さを印象づけるメリハリある試合を望む。
決定打を食わないディフェンスが神レベル。
メイウェザーくらいの能力があるのに報われない不遇の人だとおもっている。
WBA
ジャック・クルカイ
22勝11KO1敗
パワー:★★★
テクニック:★★
スピード:★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★★
メンタル:★★★★
世界選手権金メダルのアマチュアだが、エリートではない。
アマ95勝28敗3引き分け。村田のように苦労が報われた金メダルだ。
エクアドルでここまで来た選手を知らない。主戦場はドイツ。かなりの苦労人なんだろうな。
小柄でファイターかとおもいきや、仕掛けるまではおとなしい。地味。
でもスイッチが入ると突如ラッシャーになる。
精神力とタフネスで天才黒人を攻略できるかが鍵。
IBF
ジャーモール・チャーロ
24勝18KO
パワー:★★★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★★
メンタル:★★★★
ジャーメルと同じフォーム。未だ顔では区別がつかない。
弟と同じでシンプルなオーソドックスだが、より攻撃的でパワーがあるような気がする。
シンプルに強い。ボクシングは普通だがキレがある。
カネロとの試合がみてみたい。
WBO
サウル・アルバレス
48勝34KO1敗1分
パワー:★★★★
テクニック:★★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★
やはりキャリアが分厚いな。
根本はファイターボクサーで左フックとボディの強い選手だが、以外とボディワーク、ディフェンスが巧み。
やや、相手を選んで勝てる勝負しかしないので査定しにくい部分がある。
アンドラーデやチャーロは選ばない。非力なララやトラウトやカーンは選ぶけど。
それでも、偽物でなく強いんだけど、好きになれない。
私的ランキング
①エリスランディ・ララ★28
②ジャーモール・チャーロ★26
③サウル・アルバレス★26
④ジャーメル・チャーロ★23
⑤ジャック・クルカイ★22
ディミトリアス・アンドラーデ
23勝16KO
世界選手権覇者にして元王者でもあるが、ジャーモール・チャーロから逃げて同じ階級で再起ロードというわけのわからなさ。
金が安かったんだろうが、リスキーと感じたのは間違いない。
大柄でパワフルでダイナミックでかっこいいサウスポーでメイウェザーよりもスター性とスケールを感じるがこのメンタルがダメだろう。見た目は一番強そうだが、メンタルを信じきれないので、チャーロにもカネロにもララにも屈するとみる。
エリクソン・ルービン
16勝11KO
アンドラーデと逆で粗削りで隙はあるけどプロではこっちの方が伸びしろがありそうだ。
タイソンがべた褒めしてるそうで、どこまで伸びるか注目だ。
怪物性も感じるけど現時点ではチャーロ兄弟や王者の方が速くてシャープ。
テレル・ガウシャ
19勝9KO
米国のロンドン五輪代表。
2回戦でインドのビジェンダ・シンに15-16で負け。
インドがアメリカに勝つなんてエクセレントだ。
想像したほど、俊敏でシャープな選手ではない。黒人エリートにしては遅いんじゃないか。
でもかなり丁寧でガードも高く鉄壁の試合運びをみせる。
才能よりも頭脳がよさそう。
ブライアン・カスターニョ
12勝9KO
アルゼンチン、大好きなスタイルの選手。ものすごくアグレッシブでエキサイティング。
アマで鳴らしたが取りこぼしも多く五輪にいけず。
WSBではミドルで活躍中のセルゲイ・デレブヤンチェンコにも勝っており、台風の眼、爆裂小僧である。
世界挑戦できるレベルにあるとおもうが、やや小柄で厳しいかな。
ハナティ・シラム
21勝18KO
以前、カナト・イスラムという表記でプロスペクト紹介したことがある。
この人も強烈な個性を持つ元トップアマ。カザフスタンと中国が混じっている。
カザフボクサーに共通する、頑丈、屈強さを持っている。モンゴルのラクバシンみたいだ。
スタイルに華はないが、屈強なのでこういう選手がアンドラーデみたいのをぶっ倒すシーンは浮かぶ。ジャック・クルカイ的な選手だが、それを上回れるか。
ブランドン・クック
17勝10KO
カナダ。ニックネームはBADBOYでも30歳。
オーソドックスなファイターボクサー。
遅いけどアルツロ・ガッティやデビット・レミューみたいな芯の太さ、逞しさがある。
リアム・ウィリアムズ
15勝10KO1分
リアム・スミスは惜しくもカネロに敗れたがもうひとりのリアムさんが英国にはいる。
スミスさんの方が上手くみえるがウィリアムさんの方がシンプルでパワーがあるかな。
白人のオーソドックスなので普通にしか見えないけど減点材料は特にない。
ジェイソン・ロサリオ
12勝9KO
ランクにはジェイソン・バスタルドと書いてあるがその名前で検索するとこの名前が出てくるから同一人物なのだろう。
ドミニカ。試合映像がほとんどなくてよくわからないが、ジョン・ジャクソンみたいなドレッドヘアーの選手かな。
ドミニカンの世界ランカーに偽物はいないが、多数いるホープの中で際立ったものは感じなかった。
若いからまだこれからだろう。
オレクサンドル・スピルコ
20勝12KO
ウクライナだからトップアマだったのかな。これまたユニークな選手です。
モデルのような中性的なビジュアルだが、スタイルは激しい。
勘でよけて殴るみたいな才能優位なボクシングをする。筋はたいへんいいが、ボクシングが素人っぽい。ジャニーズがボクシングごっこしているみたいにみえるが、強い。まだウクライナを出ていないので未知数だが。
ジュリアン・ウィリアムズ
22勝14KO1分
チャーロ兄との試合が決まったのか流れたのか、これぞ、指名挑戦者にふさわしい実力者。
オールドクラシカルのビデオに出てきそうなかっこいいボクシングだが、最近はこういうのはあまり見かけなくなった。
かっこいいけどややモーションが大きいのかな。
チャーロが勝つとおもうがウィリアムスが勝っても全然おかしくない。
スティーブン・バトラー
17勝14KO
カナダ。この階級は個性の宝庫だな。
長身で硬いアウトボクサーだが、攻撃はなかなか鋭い。
細いクリチコみたいだ。直線的で硬いので上は無理だとおもうがスケールはある。
トニー・ハリソン
24勝20KO1敗
サバイバルを勝ち抜いた全勝で素晴らしいホープがたくさんいるので、敗戦のある選手は省いてきたがこの人見切るには惜しい。サバイバルの鬼、多くのホープの壁となって君臨してきたこの人もまたホープ。
アンドラーデに負けたウィリー・ネルソンに唯一KO負けしたが、ここ10戦余りはほとんど強豪とのサバイバルマッチ。
最新ではベラルーシのセルゲイ・ラブチェンコをTKO
挑戦者の資格は十分だが、とびぬけた武器がないのだろう。
日本人はこういうキャリアを見習ってほしい。
アーメット・パターソン
17勝7KO
運動神経はいいがボクシングはまだ荒い。未完成。アマの下地はなさそう。
素質はいいので伸びるかな。次がリアム・ウィリアムスなのでそこが試金石です。
シリモンコン・シンワンチャー
91勝57KO2敗
お待たせしました。面白いのとはこれのことです。
WBOの8位に立派にランクインしています。
すさまじい戦績です。引き分けもありません。
世界ランカーでは現役最多キャリアでしょうか。
負けは辰吉とヘスス・チャベスだけ。KO負けは辰吉だけです。
でも最近はタイのデビュー選手と4戦連続でやってます。
何がしたいのかわからんし、デビュー戦にシリモンコンを当てる相手のチームもわかりません。
たぶん相手はボクサーじゃなく素人なんだろうな。
エリック・ウォーカー
13勝6KO
ミドルもそうですが、あれ、もっと米国のホープがいたよなぁとおもっていたら、クリストファー・ピアソンとかはこの男に敗れて1敗になってました。まだ世界15位以内にはランクされていませんが、アマエリートを破った無名ホープ結構います。10戦目あたりから厳しめの相手でキャリアを積ませるまともな世界なんで、ホープも順調に出世とか限りません。
この人も俊敏で、攻撃の手を緩めずなかなか強い選手でした。
ジャレット・ハード
18勝12KO
どんな出自の選手なんだろう?BOXRECにアマ歴はない。
しかしこの人も怪物性を感じさせる強烈なボクサーだ。
フットワークを使わず、腕を体に密着させ、ボディーワークとショルダーロールのみでディフェンスする。
パンチも脇がしまりまくり密着状態からノーモーションでビシビシ決める。
こういうスタイルもありなのね。かっこいいし強い。好みの選手だ。
あまり動かずパンチは受け止めて殺す選手なので上でどうだかわからないが。
前戦は無敗のロンドン五輪メキシコ代表のオスカー・モリナをKO。
好みの怪物発見しました。
振り返ると今までで一番楽しかったです。
個性的で王者級がゴロゴロおりました。
普通に王者候補なのはアマトップレベルの
ディミトリアス・アンドラーデ
ハナティ・シラム
テレル・ガウシャ
や、説得力あるキャリアの
ジュリアン・ウィリアムズ
トニー・ハリソン
あたりでしょう。
でも、個性的で変わった選手が好きな自分は
エリクソン・ルービン
ブライアン・カスターニョ
ジャレット・ハード
オレクサンドル・スピルコ
がお気に入りでした。
中でも無印の
ジャレット・ハード
もう一回みてみよう。
普通に階級最強をセレクトするとララになりますが
それだとつまらないので、この人にしておきます。
きっと皆、誰よ?となりますね。
カネロ以外不人気階級ですが、普通にウェルターより層が厚い厳しい階級だとおもいました。
ケル・ブルックやアミール・カーンも王者になれないかもしれません。
防衛稼ぎのために8位のシリモンコンが選ばれるとしたら面白いですね。
生涯3敗目、辰吉に次ぐ2度目のKO負けはのがれませんが
一応世界ランカーですぞ。