録画で観ました。雑感を。
タパレスはフィリピンの天然野生児っぽく、大森に比べて身体が強くバネもあり、パンチも耐久力もある。
が、ボクシングは才能任せで大味。大振りで雑。南国特有でボディに難もある。
Sバンタムで王者になるのは厳しいだろう。
しかしやはり天然の底力があるんだな。
だから11ラウンド序盤に躍動感出してガーッと攻めることができる。苦しい展開でもプンルアン戦はじめ、もっときつい試合を経験してきた所以だろう。余力なのか嗅覚なのか。ダメージは両者にあっても大森との差はそこだと感じた。
大森はよく研究してディフェンス意識も高く、ボディも効果的でもう少しでタパレスを倒せそうだったが、減量のしすぎか効きやすい体質か。
そしてボクシングは学校で習ったかのような正直さと固さがありスピードや柔軟性がない。これでは世界の殻を突き破ることは難しいだろう。久保よりは強そうにみえるのだが、魔の左というほど抜けたものはない。バンタムの身体ではないとおもう。減量のしすぎではないか。
タパレスや今日勝って実質王者といっていいゾラニ・テテの方がずっと魔の左にふさわしい。
井岡の試合は後半少ししか観ていない。語れない。
また差別といわれそうだが、ゾウ相手なら統一戦も辞さないと口にしてるがゾウの方が速くてテクニカルでまだ面白い。たぶん大森の試合の方が面白かった人の方が多いだろう。亀田と同じで毎回ほぼ無傷。和氣VSグスマン、大森VSタパレスみたいに自身がボコボコにされそうな怖さのある相手をずっと回避しているからではないか。
解説2人の言葉のニュアンスに本音が出ていた。
今後の試合でそういう本音を払拭していくしかない。
こじんまりしていてLフライ級のスケールだ。