年内のタスク/井上尚弥VSジョン・リエル・カシメロ
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井上尚弥VSジョン・リエル・カシメロ

統一バンタム級世界チャンピオンの井上尚弥は、先週末にギジェルモ・リゴンドーとのWBOバンタム級タイトル防衛戦を成功させた後のジョン・リエル・カシメロの挑発に反応した。

カシメロは、リゴンドーをスプリットデシジョンで下した後のインタビューで、日本のファイターを挑発した。

カシメロは3本の指を立てて言った。

カシメロ
「これが俺のプランだ。3人だ。まず、リゴンドー終了。2番目はドネア。そして次は井上だ」

彼の試合後の行動は、井上を怒らせたようで、それがSNSでのメッセージにつながった。

井上
「なぜ良い子ちゃんでいなきゃいけない?皆の井上尚弥のイメージは聖人君子かな?ここまで煽られ過激な挑発され生放送で中指立てられなぜ黙っとかなきゃいけないのか?発言に色々言う人はいるがこれはカシメロとの個人間の発言。売られた喧嘩は買うだけ。試合組んでください。」

カシメロは以前から井上を挑発してきたが、今回は成功したのではないだろうか。

もし、この2人のチャンピオンが対戦することになれば、それがSNSでのジャブの半分でも面白いものになれば、とんでもないボクシングマッチになりそうだ。

共に、直近の試合をノーダメージで終えた両者
今年中の統一戦での決着をお願いします。
それ以外の試合はいらない。

ドネアは確かに圧倒的な強さで皆が欲しがる緑のベルトを手に入れたが、井上VSドネアはもう決着がついている。返り討ちにしたところで、ドネアの年齢、ピークアウトが指摘されるだけだろう。

リゴンドーとの対戦にも価値がなくなった。
カシメロに負けたからではなく、価値のないファイトスタイルを選択するから。

リゴンドー戦をみた限り、カシメロでは井上の相手にならないと予想するが、結果的には、リゴンドーに土をつけた2人目の男となった。

なぜ、リゴンドーは負けたのか

ざっくり言えば、カシメロがパワフルで怖いから、リスクを背負って手を出せなかったのだろう。

フリオ・セハとはバチバチ打ち合って倒せるのにカシメロには手が出せなかった。そこだけが、見えにくいカシメロの強さであり、優位性だ。

ダーティーアタックでカシメロのパンチが掠めれば、誰だって、井上尚弥でさえ効かされてしまうとおもうが、最近の試合を冷静に見る限り、スピード、スキル、緻密さが段違い、パワーやフィジカルで劣るわけでもない。

井上の圧勝しか予想できない。

マニアの中には、じっくり対処して後半勝負で・・・などという意見もあったが、井上尚弥の試合が長引くこと=何らかのアクシデントである確率が高く、カシメロのような相手は序盤から圧倒して片づけてしまった方がいい。過去一頑丈だろうが、井上のボディには耐えられまい。

リゴンドーが何故あそこまで手を出せず逃げ続けたのか
それだけがカシメロの強さのミステリアスな部分ではあるが

井上尚弥の敵ではない

井上VSカシメロ

バンタム統一の夢は叶わずとも、今年これをクリアして2022年はスーパーバンタム級に羽ばたいていただきたい。

WBSSで優勝しておいて、残り2本というのがそもそもおかしいのだ。

ドネアには悪いが、再戦はおあずけ。
どうしても井上とやりたいならSバンタムに出戻ってくれ。

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コメント一覧
  1. なるほど!!勉強になりました。スラッガーは良い表現ですね。私が近年で印象に残ってるスラッガーボクサーは比嘉選手と古くは帝拳の浜田代表ですね。

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  2. 井上チャンプは過去にカシメロのようなファイタータイプとの対戦は有りましたっけ?パヤノは荒々しいボクシングをすると聞きましたが、パヤノにボクシングをさせる前に一蹴しちゃいましたし、井上チャンプは対戦者が仕事をする前に倒しちゃうから、私の認識不足で申し訳がございませんが、そこが気がかりです。

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    • ファイター(インファイター)なら国内だと河野や比嘉(エキシ)、海外だとエルナンデスとか。変則的ですがカシメロの場合はインファイターというよりスラッガーですね。今まで井上が対戦したことないタイプ。強打を打つのは大体右のフック系。左ではなく右。
      手数より一発の攻撃力を何より重視しているので、むしろそれで同じ階級の選手よりパンチが無いと話にならない。そして攻撃の予備動作や打ち終わりの隙は大きくなりがちです。井上よりカシメロの方が(動きが独特でも)ずっと攻撃パターンを読みやすい、とドネアが言ったのはそうした理由だと思います。

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  3. 井上負けそうな気がしますね。パワー凄いですよカシメロ。カシメロの左を1発も貰わないとか難しい。早いラウンドにヤバいことが起きるんじゃないですかね。まあどっちが勝っても面白いの見れそうで楽しみです。

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  4. 杞憂だといいのですが、カシメロは踏み込んで行きなり変な軌道でフルスイング、そしてその当て勘も良い。
    見てる方はガラ空きのガードにカウンター打ち込めそうな気がしますが、実際に対峙すると勢いに押されてカウンター打ちにくいのかもしれません。
    怖さは残ります。

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  5. 2R目で左を貰った後の距離の取り方や詰め方を見ると、カシメロが特別頑丈には見えなかったですね。
    カシメロを倒しても井上の評価はそこまで上がらないかも知れない。けれど延々亀亀言ってるカシメロには、そろそろぐうの音を言ってもらった方が彼の精神衛生上いいでしょう。

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  6. 今年中のことを考えたら今がコロナでひどい日本では無理だと思います。アメリカだとトップランクとPBCの間でうまく交渉できるのか。カシメロ陣営もいろいろ面倒くさそうだし。僕は残念がらこの試合は実現しにくいと思います。

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  7. 井上との試合が決まってもその場合カシメロが体重超過やドーピングをしてくるかもしれないのでそれを牽制する為に検査と計量をクリア出来なかったら試合中止で両選手のファイトマネー全額分と放映権料を合わせた損害賠償請求を行うと契約書に大きく明記して欲しいですね。

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  8. カシメロのパンチを警戒したのもあるかもしれないが、シンプルに劣化したと言わざるを得ない
    ソリス戦でも同じぐらい手が出てなかったと思う
    これを見るとドネア戦なんて手出てる方だよな

    これでリゴンドーを勝ちとするのはプロボクシング界が心配になるが、かといってカシメロが勝ったといえる内容ではなかったような・・・

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  9. 初回にカシメロに倒されたシーンでリゴンドーはセコンドの声も無視してランナーに徹すると決めたのかな。本当にわかんない性格です。アマの頃はエキサイティングなスタイルだったのに。

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