無人の荒野を行くWBAバンタム級王者モレノ、通算12度目の防衛線など。
亀田が逃げて試合が延びたモレノの防衛戦、最初からこの人がWBAの王者です。
弱い相手に数を稼いでいましたが、いざモレノと統一戦しなさいと指令が出たら逃げてしまいました。
結果はモレノのユナニマス完勝。
しかし挑戦者のタフなアタックに最後はタジタジ気味でありました。
ダメージでは負けていたかもしれません。
序盤に距離とテクニックで試合コントロールしましたが、ダウンはスリップ気味であり、チャコンにもう少しパワーと正確さがあれば危うい試合に映りました。
モレノの在位は長く、難攻不落ぶりは相当です。
手足が長く懐深いので打ち合うには距離が遠すぎる。
遠い距離から手数は多く、当てて当てさせない。
さらにディフェンシブで倒しにこないのが特徴。
南米特有の身体能力が秀でた曲者です。
チャコンのアタックに苦労はしましたが、やはり依然として崩しにくい王者です。
日本人にとって鬼門といえる地位に君臨していますが対戦が一度もないのは
極めてやりにくい、やっても勝てなさそう、試合も塩完封となりそうだからでしょうか?
対立王者の山中も階級上のサンタクルスを求めてますがモレノと積極的にやりたいとは言わない、言わせたくないのかな?
亀1は敵前逃亡、亀3も声にすら出しません。
モレノに関心薄いのはこれだけ強いのに肝心のアブナー・マレス戦で負け、Sバンタムへの道を閉ざしてバンタムに出戻りしてきちゃったことも大きい。
あの試合もマレスのローブローや荒さがなければ勝ててたものを、いかにもおとなしく敗戦受け入れてしまうあっさりさもあったりする。
気持ちが折れると諦めるタイプだろう。
やりたくない曲者王者だが、決して怖い相手ではない。
スルーしてないで誰かがこの王座を奪取して欲しい。
たぶん判定じゃ勝てない相手だ。ボディー中心のスタミナと圧力でモレノの気持ちを折るか、
果てしなくあたらない顎にカウンターをぶちかますしかないだろう。
岩佐では相性悪そうだが、もう彼しかいないな。
しかし、モレノ、無敵王者をまい進してるがビッグマッチへの気配がない。リコンドーとの塩頂点マッチか。
ファン・カルロス・レベコVSマヌエル・ビデス
レベコの圧勝だが、序盤にはまっただけか?
ビデスの実力は?だが、小さなレベコが一番得意なインファイト、序盤の勢い、回転力勝負でいいボディを食らってしまった。
黒田戦で老獪さを見せたレベコだが、そんなに卓越したテクニシャンではないと見る。
エネルギッシュなファイターボクサーでありアウトボクシングには分が悪いとおもう。
在位は長いが相手が微妙・・・井岡、井上が狙い目なところにいる平均的なチャンピオンである。
メルシト・サビーロVSフランシスコ・ロドリゲス
ロドリゲス10回KO
先日熊に勝った男もそうだがメキシコには軽量級でそこそこ強いのがわんさかいるな。
無敗のフィリピンのホープだったがロマゴンと対戦経験のあるロドリゲスの若さとパワーに屈した。
ロマゴンとやった人はエストラーダといい高山といい結果出してるな。
けど、ここから超一流の王者となるかは未知数だ。
その他、マルティロシャンの復帰とかウンベルト・ソトやビビアン・ハリスがまだやってるとかいろいろあった週末でしたが
今はとりあえず、大場と石本の大一番、長谷川よ、モレノよりいいバンタムだと思うからモレノばりに負けないボクシングで本物の3階級制覇をとかおおみそかから内山よ、そろそろ次は?
などが気になっているだけです。