
およそ1年ぶりとなる井上拓真の試合は正規王者とのベルトの一本化、統一戦となった。実戦の経験こそ足りないが、兄の身近で練習を重ね、レベルの高い相手とスパーリングを積んできた。この王者は昨年の井上拓真では乗り越えられない実力者だが、ファンは拓真はもっと強いはず、まだ23歳の潜在能力は無限だと期待している。
自身がはじめて迎える、不利、相手の方が上とおもわれる試合、これこそ本当の挑戦だ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
ウバーリ | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 10 | 9 | 10 | 9 | 9 | 115 |
拓真 | 9 | 9 | 9 | 8 | 9 | 10 | 10 | 9 | 10 | 9 | 10 | 10 | 112 |
1R
甲乙つけがたい攻防
筋肉質なウバーリの方が力感と積極性は上か
ウバーリ10-9
2R
拓真が見切ってウバーリのパンチを外して距離を掴んでいるが
攻めているのはウバーリな気がする。
拓真はカウンター狙いか
ウバーリ10-9
3R
解説は拓真を持ち上げているが
明らかにウバーリの方がパワーがある。
ウバーリの右フック。左ストレートを浴びて拓真明らかに劣勢。
ウバーリ10-9
4R
解説は拓真を褒めるが見切るだけで効果的な攻めは出来ていない。
ウバーリの方が力感、パワー、積極性もあり
そんなウバーリの左を浴びて拓真ダウン。効いた。
実力差がある。
下がってはウバーリの踏み込み鋭いパンチを食う
ウバーリ10-8
5R
やはりウバーリは相当バランスが良く体幹が強い。
仕留めにかかるもまだ慎重
拓真は果敢に打ち返しショートカウンターから右を当てた。
まだウバーリ有利だが拓真にとっても一番いいラウンドだった。
ウバーリ10-9
6R
5回の拓真のカウンターから流れが拓真によくなってきた。
前に出ると拓真もいい。下がると危うい。
力強いのはウバーリだが、ヒットは
拓真10-9
7R
プロアマ通じてダウンがないというウバーリを効かせてダウンを奪うか
相当効かせないと逆転できない気がするが
そのわりには手数、積極性が足りない。
明確にとったとはいえないが、わずかに拓真か
拓真10-9
8R
ウバーリが拓真をロープ、コーナーに追い込むことはあっても
拓真にはそれがない。
少しづつ拓真ペースになりつつあるが全体的な攻撃の厚みは
断然ウバーリだ。パワーもウバーリ。拓真はこの単発では厳しい。
ウバーリ10-9
9R
拓真は競り勝つ試合ではなく
倒すファイト、逆転KOが必要になった。
リスクを背負って打ち合いで打ち勝たねばならない。
ここまでウバーリの屈強さが浮き彫りになった以上
ボディで逆転しかないのではないだろうか。
拓真10-9
10R
拓真のタイミングはよくなってきたが
勝負のラウンドになってもウバーリの方が手数、積極性がある。
拓真は見過ぎである。
次に大逆転がないと難しいだろう。
ウバーリ10-9
11R
後半になって互角にはなってきたが
前半の失点を取り返すにはほど遠い接戦。
KOしないと勝てないが、互角以上には持ち込めない。
ウバーリはボディが効いているとおもうが拓真は顔面狙い。
ウバーリは少し逃げ切り態勢
拓真10-9
12R
ウバーリが結構打ち合いにつきあってくれる中
拓真の左フックが当たりウバーリの腰が落ちかけるが
上手く逃げ切られた。
解説がいうほどには効いてなかったかとおもうが
後半は互角だったが前半に大きな差がついた。
拓真10-9
120-107
117-110
115-112
ウバーリ
拓真はくせなのか相手を見すぎる。
前半見すぎ、解説者も褒めていたが
その間ずっとペースを支配され、ダウンを食い劣勢のまま挽回できなかった。
長谷川が勇気より覚悟と言っていたが
序盤から覚悟を持ってペースを握って欲しかった。