それでも、フィジカルパワーでネリーが圧倒してしまうなら、やはり何かおかしい。
アーロン・アラメダは土曜日の夜のファイトでの急激な飛躍を誓う。
アラメダは最近のバーチャル記者会見で、6年間25試合のプロキャリアの中でルイス・ネリーのような選手と戦ったことがないことを認めた。しかし、27歳のアラメダはサウスポー同士のこの試合で、アップセットを起こすことが完全に可能であると信じている。
アラメダ
「実際、俺のキャリアには有名な相手はいないし、ネリーのクラスの相手もいない。しかし、9月26日に観客が俺を観た時、その夜、ルイス・ネリーに対してアーロンが何者であるかを知ることになるだろう。ネリーが偉大なファイターであることは認める。それは間違いない。」ティフアナのネリー(30-0, 24 KOs)とノガレスのアラメダ(25-0, 13 KOs)は、WBC王者レイ・バルガスが足の骨折をしたため、WBCスーパーバンタム級の王座の一部を賭けて戦うことになった。バルガス(34-0, 22 KOs)は復帰できるまで休養王者と認定された。
ネリーVSアラメダは、コネチカット州アンカスビルのモヘガン・サン・アリーナからショータイム・ペイパー・ビューで放送されるジャーメル・チャーロVSジェイソン・ロサリオのアンダーカードに組み込まれている。
25歳のネリーはこのタイトルのためにバンタム級からスーパーバンタム級に階級を上げた。ネリーは11戦連続でノックアウト勝利している。
アラメダ
「ルイス・ネリーが強力なパンチの持ち主であることは間違いない。彼がどのように出てくるのか、アウトボクシングしてくるのか、それともすぐにノックアウトを狙ってくるのか、どちらにしても戦略を考えている。 準備はできている。」アラメダはエンリケ・ベランチ(24勝12敗、12KO、1NC)が、これまで直面した中で最もタフな相手だったと考えている。2017年7月に8回戦でスプリットディシジョンでベランチを下している。
アラメダ
「間違いなく、今回が大きなステップアップだ。戦略的に対策を積んできた。ネリーのビデオをたくさん見てきた。それが試合に向けてのプランだ。ハードなトレーニングをしてきた。ルイス・ネリーというタフな相手だが、試合の準備はできている。」
ふと、最近のルイス・ネリーについて振り返ろうとおもったが、アラメダの記事があったので。
[st-card id=61120 ] [st-card id=80180 ]山中との初戦まで、ネリーはスローなエイドリアン・ブローナーみたいな黒人的なファイトをする選手で、才能はあるがSフライ上がりで小さく、驚異ではないとおもっていた。ランカーではエマニュエル・ロドリゲスの方がよほど完成度が高いと。
https://www.youtube.com/watch?v=r5nAWJC4OA0&t=539s
昔のネリー
それが誤りだったのか、何か確変があったのか、ドーピングや体重超過と合わせてサイボーグ化が顕著になっていった。それでも山中自身が高齢でピークを過ぎ、膝が固く、衰えもあったのだろうとおもうことにした。
直近の2戦でも違和感が拭えない。
速くないし大振りだし、スペシャルなファイターには見えないが、相手とパワーが違い過ぎる。ディフェンス(後ろ重心な距離感)も上手く、自身はほぼノーダメージだ。マックジョー・アローヨもいい王者だったが、かすったようなネリーのパンチで危険を察知し試合を捨てた。
明らかに昔のネリーとは違う。
これを、ああだこうだ邪推するのはやめておくが、今回のアラメダ戦もそれを確かめるための試合となる。Sバンタム級であり、細かなテクニックではアラメダは十分対抗できるものを持っている。
それでも、フィジカルパワーでネリーが圧倒してしまうなら、やはり何かおかしい。
カネロと同じ、階級など関係ない超人化。
エディ・レイノソはルイス・ネリーをさらに進化させたのか、そうでないのか。
どうしても、あの頃のネリーが、エマニュエル・ナバレッテやアイザック・ドッグボゥと張り合えるパワーの持ち主だとはおもえないのだ。ナチュラルならば。
反則を繰り返し、懲罰を受けるはずの男にすぐチャンスが訪れるのは間違いだ。ネリーではなくロドリゲスがこの日のリングに立つべきだ。
アラメダ、頑張ってくださいよ。