エストラーダVSロマゴン3が決まったとのことだが、この階級の看板選手にして、もう食傷気味。期待の日本人も多くいる中で、そろそろ新たな動きが欲しい。
ロマゴン、エストラーダは省く
フェルナンド・マルチネス
14勝8KO
IBF王者
10月8日、ジェルウィン・アンカハスと再戦。ここで決着がつくが、長期防衛のパワー型、アンカハスを一度は陥落させた実力は侮れない。フッカーだが、かなり強靭でプロ向き。
井岡一翔
29勝15KO2敗
WBO王者、5度の防衛
日本の安定4階級王者ももう33歳、ロマゴン、エストラーダは未だに遠い。派手さはないが堅実さで王座を堅守も、最近は僅差判定が多い気も。エストラーダVSロマゴン3が決まった今、井岡は誰と戦うのだろう。
田中恒成
17勝10KO1敗
無敗の3階級王者も井岡に4階級目をストップされて再起ロード。井岡に全部左フックで倒され、スタイルを改めるもパッとせず、元のスタイルか、さらにスピードとパワーを全面に押し出す方向に振り切ったようにみえる。
それでいい気もするし、実際かなり強力だが、橋詰将義戦は勢いで押し切っただけで同じ課題が残ったままのように見えた。スキルでダメならスピードとパワーでなんとかしちゃえな部分を感じる。
中谷潤人
23勝18KO
若く、スケールの大きな有望株がSフライに参戦。井岡が苦戦したフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアにどう対処するのかで見えてくる部分がある。今のところ、速いとはおもわないが、遠距離、接近戦ともに情け容赦ないほど強くて頼もしい。ただし、世界レベルでの実績はまだまだこれからだ。
ジェイド・ボルネア
17勝11KO
IBF1位
アマチュアでは田中に勝ったりムロジョン ・アフマダリエフに勝ったり負けたりしている。アンカハスの次を狙う、フィリピンの切り札。
ジェシー・ロドリゲス
17勝11KO
WBC王者
ランキングではロマゴンではなくこちらが正規王者。ボクシングの未来、次世代のスーパースターといえる逸材で、Lフライから転向でクアドラスやシーサケットを破った。判定では誰も勝てないだろうなという多彩なスキルセットを持ち、多角的な攻撃はロマチェンコのようだが一発のパワーに欠ける、メキシカンなので打ち合うところがある。
まだ絶対的な信頼は置けない。
ジョン・ラミレス
10勝8KO
WBA2位
アメリカの選手でこの位置だから強そうだ。
デビッド・クエジャル
22勝15KO
メキシカン
ケヴィン・ジェイク・カタラジャ
15勝13KO
KJ
井上尚弥のスパーリングパートナーを務めたフィリピンの俊才。WBOで7位にランクされている。個人的にはかなり好み。
ノニト・ドネア
42勝29KO7敗
もうすぐ40歳、5階級制覇のレジェンドにして未来の殿堂入りファイターだが、実質4階級制覇であり、Sフライは暫定王座で通過した。昔の忘れ物を回収しにいく。今後はWBO同級王者・井岡一翔(33=志成)、元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(35=帝拳、ニカラグア)との対戦を目指すという。
ドネア7敗もしているのかと感慨深いが、井上戦と加齢による劣化がなければ、この階級では断トツで一番強いとおもう。