KOドクターは変わらない/ユニオール・ドルティコスVSマテウシュ・マステルナク

KOドクターはKOドクターによってしっぺ返しを食らった。という読み方をすると面白い。それでもドクターは自分の腕を信じ貫く。

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WBSSシーズン2クルーザー級の準々決勝が今週土曜日に行われます。ユニオール・ドルティコス(22勝21KO1敗)はマテウシュ・マステルナク(41勝28KO4敗)に対し、再び”KOドクター”を演じることを約束します。マイアミを拠点にするドルティコスは、WBSSシーズン1の準決勝でムラト・ガシエフにKO負けした雪辱を果たす。

ドルティコス
「全てを証明するために再びここに戻ってきました。モハメド・アリトロフィーを獲得することは私にとって最大の成果です。再びこの大会に選ばれたことに感謝します。シーズン1の敗北で学んだことを生かして今まで以上に強くなって戻ってきます。」

”KOドクター”ドルティコスはシーズン1でムラト・ガシエフによってKOドクターされてしまったが、彼は再び自分がクルーザー級の最高峰の選手であることをファンに誓う。

ドルティコス
「ガシエフに倒され傷つきました。けれど倒れても再び立ち上がり、より賢明にトレーニングし、それが二度と起きないようにする。みんな私がエキサイティングなKOパンチャーであるとわかっているでしょう。またファンを楽しませます。私のアグレッシブなスタイルは世界中のボクシングファンが観たいものです。」

KO率91%を誇るガシエフは、相手のマテウシュ・マステルナク(41勝28KO4敗)に対しさらにそのKO率を上げることが期待されている。

ドルティコス
「相手のマステルナクをみた時、既に顔にKOされると書いてあったよ。みんな期待してくれ、この大会は相手を全部ノックアウトしてやる。」

この試合の勝者は先に行われた試合の勝者、アンドリュー・タビティとの対戦が決まっている。

エキサイティングなKO勝負をWBSSが望んでいるというのが、プロモーターの声からもわかります。だからWBSSバンタム級のキーマンは井上尚弥であり、そういう存在が大会を盛り上げるためには不可欠です。

結局シーズン1で成功、トップをとったのは、スキルの高い判定型のウシクでしたが、ガシエフやブリエディス、ドルティコスやそれに初戦で敗れたグドリアショフの超絶パワーというロマンがあったからこそ楽しめ、人気を博したともいえます。不人気階級でも派手なKOを生み出すクルーザー級だからこその2度目のWBSSです。

”KOドクター”という子供でもわかるニックネームを持つドルティコスはキューバのトップアマながら、ド派手に倒すボクシングが特徴です。得意の右を惜しげもなく振って、技術的には楽に勝てそうな相手に対してもKO勝負が信条のエキサイティングなファイターです。

そのファイトスタイルが受けての2度目の選出であり、本人もそれをよくわかっているかのようなコメントです。我々ファンも、重量級であれほど気持ちのいい右ストレートをガンガン繰り出すドルティコスは見ていて楽しく大歓迎です。元王者でもあり、実力も十分なドルティコス、本命のいないシーズン2では優勝候補の一角であるとさえおもいますが、本人も言う通り、あれほどわかりやすく攻撃的で右をガンガン振ってくるのがあまりにバレバレなので今回の対戦者はきっとそこを徹底警戒してくるでしょう。

ガシエフの戦い方こそ、ドルティコス攻略の手本です。
ドルティコスはあの敗戦を糧に何を変えてくるのでしょうか。

マステルナクのスタイルはよくわかりませんが、メイウェザーライクなタビティは間違いなくドルティコスに攻めさせてカウンターを狙う戦術で来るとおもいます。

The KO Doctor’tasted his own medicine against Gassiev,
KOドクターはガシエフにしっぺ返しを食らった(自分の薬を打たれた)

それでもファンの期待するKOにこだわり、右をビュンビュン振ってアグレッシブに攻めるドルティコスに期待したい。

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