引導/堤聖也VSノニト・ドネア/高見亨介VSレネ・サンティアゴ

12月17日、東京・両国国技館 ダブル世界戦だそうです。

堤聖也VSノニト・ドネア

堤聖也が負傷休養中にアントニオ・バルガスが正規王者になっているはずなので、この試合の勝者が正規王者なのかそうでないのかわからない。アントニオ・バルガスの上か下か?

堤聖也12勝8KO3分は少ないキャリアで結果を出し続けているが、

増田陸
穴口一輝
井上拓真
比嘉大吾

直近のこのあたりの試合はすべて大接戦で、勝ちでも負けでもおかしくない、気持ちで克服してきた道のりです。さほどのテクニシャンではないが、左右にスイッチ出来、展開によってペースを変えられる、逆転のスイッチを持ったスタイルです。何よりも気持ちが強く、手数とメンタルタフネスは相当です。

ノニト・ドネアはもう42歳です。フライ級からフェザー級まで制したレジェンドですが、WBSSでバンタム級に下げてきた時は高齢で無謀と誰もに言われましたが、本当の適正階級だったのだろう、再び躍動し、決勝で井上尚弥と対戦、井上のキャリアで一番追い込んでみせた。井上との再戦までに、ノルディン・ウバーリ、レイマート・ガバリョを圧倒し、第二のピークを迎えたかのごとく強さをみせつけたが、井上との再戦はひどく無残に切り落とされ、ダメージの残る敗北を喫した。

それ以降のドネアは現役続行するも、アレックス・サンチャゴ戦では全く精細を欠き、直近のアンドレス・カンポス戦も大味な負傷決着と、さすがにもう衰えたという認識になっている。

この試合は堤聖也の言う通り
「今のドネアに負けることは許されない」

がテーマとなるだろう。
それでもアンドレス・カンポス戦のドネアをみるとサウスポーでスタートし、細かな作業を省略しビッグパンチで相手を切り落とすような迫力が序盤はあった。それが上手く機能しないと体力的に厳しそうになっていった。

晩年のドネアは強い時も含め、ジャブやフットワーク、スピードなど、若い時の躍動感が消えた代わりに、相手にプレスしリングカットし追い込んで必殺の左フックで打ち堕とすようなベテランの匠のようなスタイルになっている。プレッシャーとパワー依存になっている。

それでも迫力と怖さと省略の上手さは感じるが、スタミナと手数と根性お化けの堤の体力には分が悪いだろう。

堤はドネアに引導を渡すことが出来るだろうか。

ノニト・ドネアを井上尚弥戦で知ったという人のために、彼の全盛期を。
井上尚弥さえいなければ、歴代最強のバンタム級だと私はおもっている。

高見亨介VSレネ・サンティアゴ

両者をあまりよく知らないが、レネ・サンティアゴというのは、高見の同門、岩田翔吉を破って王者になったドミニカンだが、高見亨介が評判通りの大器ならばノックアウトでベルトを帝拳ジムに取り戻すだろう。

まだ、未熟な面があるのであれば、岩田翔吉と同じような展開で苦汁を味わうことになるだろう。レネ・サンティアゴは上手さはあるが怖い王者ではない。

攻める高見にのらりくらりと応戦するサンティアゴという展開になるだろう。

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