WBSSシーズン2 今週はいよいよスコットランドのグラスゴー

昨日は観戦も更新も楽々、サーバースペックをあげた影響か、いやいやアクセスも全然少なく、外人同士、やっぱり日本での注目度は低いのだな。海外ボクシングを盛り上げるのがこのサイトの主旨でもあるのだが、日本人が絡む試合とは注目度が全然違います。

来週も、遥か遠いスコットランドのグラスゴーではありますが、井上の上に君臨するスーパー王者のライアン・バーネット、往年のコンディションであれば優勝候補の一角ともいえる、レジェンド、ノニト・ドネアの登場とあって、注目度は先週よりは高いでしょう。あぁ、スコットランドかぁ、朝滅茶苦茶早いんだろうな・・・

これで、バンタム級、スーパーライト級の準々決勝は見納めとなります。残る選手は4人となります。

ドネアのコンディション、体重調整が一番気になりますが、海外記事が出てきてからチラホラ書きたいとおもいます。体重苦という噂(確認できませんでした)やリザーバーのポール・バトラーが試合に出るなど、やや懸念される状況ではありますが、はやくWBSSのクールなプレファイトドキュメンタリーを拝みたいものです。(英語をしゃべるので字幕なく通訳不可能だろうが)恐らくスコットランドは寒いので、アメリカ開催のように1カ月前から現地で準備などとはいかなそうです。

なので、こちらの試合は今はこっちに譲って

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もう一試合、恐らくメインイベントの

ジョシュ・テイラーVSライアン・マーティン

に注目してみようとおもいます。

ジョシュ・テイラー

13勝11KO

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この人を個別に取り上げていなかったんだな。ロンドン五輪代表でWBSSスーパーライト級優勝候補の一角です。プロキャリアは少ないですが、オハラ・デービス、ミゲル・バスケス、ビクトル・ポストルを連破しており、説得力は十分です。

アマでは
アンソニー・イーギット
ジェフ・ホーン
ロブソン・コンセイソン(リオ金)
などに勝っています。

長身サウスポー(178センチ)から速くテクニカルに戦う正統派、ボディ打ちもアッパーも巧い。
速い、上手い、強い、体格もいい、4拍子も揃った天才系。

ウェルター級でも通用しそうなスケール感があります。大柄な元王者のビクトル・ポストル戦では大苦戦しましたが、テクニック勝負からパワー勝負に変えて、後半に差をつけました。現在27歳で心身ともに充実、強い時期だとおもわれます。

ライアン・マーティン

22勝12KO

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こちらも無敗のアメリカ黒人ホープでアマチュアエリートでもありますが、国際舞台まではいけなかったっぽい。直近で確認できるアマ戦績は8勝8敗、負けが目立ちます。最近までライト級で試合をしており、ロバート・イースターみたいな脅威でしたが、相手レベルがあがると冴えなく階級をひとつあげてきました。

まぁ、正直には強いです。格下にめっぽう強いタイプでしょうか。しかし、テイラーレベルの相手となると、直線的で変化に乏しいこのスタイルでは厳しいというのが事前予想であり、過去に何度もみてきたアメリカ長身選手の特徴でもあります。

実際にオッズは大きくテイラーですし、開催地も強烈な地元判定の出やすいグラスゴーです。ここで、キリル・レリもリッキー・バーンズに判定負けの痛い過去があります。今や地元の期待はバーンズからテイラーに完全に移っています。

このような背景から、やっぱり公平にみれば、ファンの歓声を力に、より多彩で柔軟なテイラーが有利なのは認めますが、ひねくれマニアな私はやっぱりライアン・マーティンを応援したい。

その、根拠(希望)は、ポストルと同じく、テイラーより長身であること(180センチ)。
その利を上手くいかして当日はかなり大きく仕上げてくることが期待されること。

そして、自身のスタイルの再構築を目指して、最近はGGGやガシエフの参謀でもある、アベル・サンチェスに師事している事です。ここは、トレーニングが厳しく、経験豊富でハイレベルであると勝手に妄想しているので、進化したライアン・マーティンがみられるのではないか。

総合力はテイラーにありそうだが、長身でキレるマーティンの左フックカウンターや右ストレートが火を噴いて、テイラーから強烈なノックダウンを奪うようなシーンがあるのではないかと期待しています。もとよりこの地では判定勝ちは難しいです。

五輪等のトップアマより、米国内トップアマの黒人が強いというのは

村田VSブラント
デレビヤンチェンコVSジェイコブス

でも証明されました。(たまたまですが)

少なくとも、技術差はないというか黒人の方がテクニカルだったりします。ここまで結果は予想通り、順当なので、アップセットと印象的なKOを願って、ライアン・マーティンを応援します。長身強打の無敗ホープがアンダードッグというのもすごい大会です。

結局はテイラーのボクシングが優等生すぎるのです。それをそのまま支持するのが面白くないだけなのだ。みんなテイラー、テイラーだもん。

が、今後はやっぱり、WBSSバンタム級、バーネットとドネアを追いかけていきたいとおもいます。井上があんなパフォーマンスで勝ち上がった今、両者の準備、計画もかなり狂ったとおもわれます。まだ、未見な方も、バーネットの難解なスタイル、ドネアの過去の試合には目を通していただきたいものです。

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