波乱がある=日本人がひとつは勝つ
となんとなくおもってましたが、想像してたのと逆の試合で起こりました。
ゲバラVS木村
公開採点さまさまの結果であり
タイ、韓国人ジャッジが木村を支持しアメリカ人ジャッジは大差でゲバラ
そういう試合であった。
8ラウンド以降、勝つには全ラウンドをとることが絶対条件で見方により木村は全てのラウンドを抑えたから逆転できた。
ゲバラの左ボディが注目されたが試合の流れを引き寄せたのは木村のボディであった。
いつもの木村のボクシングでは動きが派手でパワーもありそうなゲバラにポイントが流れる。
勝つために挑戦者らしく前に出てボディから右オーバーハンド。
木村らしくないファイトが実は効果的であった。
これも日本王者、防衛とキャリアを重ねてきたからこそできた作戦のきりかえだ。
木村にパワーがあればダウンをとれていたようなタイミングの上手いカウンターが何度かあった。
しかし印象に残らないほどコンパクトでパワーレスにみえてしまう。
実はゲバラを苦しめるほどのボディ、威力があったわけだ。
今後木村が勝ち続けるには上手さを維持しつつ、前に出て倒しにいくボクシングにスタイルチェンジが必要だ。
メキシコ開催なら大差判定負けだ。
両者きれいな顔で終わった試合。
木村のスキルは打たれないことにとっておき、それだけではポイントにならないことを学ぼう。
4ラウンドまで全てポイントとられたのは木村の上手さは地味すぎでアピールできないことの証明だ。
ゲバラはおもった通り、信用できるレベルの強い王者ではなかった。
ジョンリル・カシメロに負けてる過去からしてもファイターに弱いのでは?
木村、あっぱれでした。
クアドラスVS江藤
ある程度こういう試合になることはファンも陣営も本人も想定内だったはず。
その通りの展開になった。ルール上では断然クアドラスの勝ちだがダメージもクアドラスの方が大きかった。
クアドラスはこういうボクサーだ。俊敏で華やかで格下には圧勝するが
シーサケット、コンセプション、江藤
のようなハードパンチャーにはごまかしと逃げ足で勝ちをさらうだけのランナーとなる。
予想された展開通りだったため、江藤陣営に策のなさを感じた。
もうちょっと手数を出さないとダメだ。
しかしクアドラスに本質的に勝っている部分も多くあり、大差で敗れはしたもののもったいない、いい選手である。
ゲバラもクアドラスも体重を戻しすぎにみえた。
だから、あんなに露骨にボディが弱いのかな、メキシカンはボディ打ちが上手いが自分のボディは弱い。