井上尚弥以外全敗の今年の日本ボクシング、先月5月は井上の劇勝を除けば日本最悪の月だったと言われています。日本人2勝目(京口を入れると3勝目)はなるのか?
この結果を受けて自分なりに冷静に考えると、世界戦でノックアウトなどなかなかできない。(まして王者相手に)では、判定で、ポイントで勝てるほどのテクニックが日本人側にあったのかといえば、皆なかった。(期待値髙い木村や伊藤も含め)だから当然の結果と受け止めている。
しかし今日の井岡(京口)にはそれがあるはずだ。
パリクテのパワーか井岡のディフェンスか・・・
皆さんの予想は拮抗している。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
井岡 | 10 | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 10 | 88 |
パリクテ | 9 | 10 | 9 | 9 | 9 | 9 | 10 | 9 | 9 | 83 |
ロデル・マヨールがおるなぁ。
ジョンリエル・カシメロの時もいた。
井岡らっぷ
1R
やはり体格差はかなりある。
離れてはパリクテの打ち下ろし
近づいてはアッパーとパリクテの方が力強いが
井岡のボディストレート、コンビネーションが当たった。
井岡10-9
2R
パリクテがやりやすい距離になっている。
パリクテの怖いパンチがよく見えてディフェンスは上手いが
有効な攻撃ができていない。
パリクテ10-9
3R
互いによく守れているが有効な打撃がない。
常にパリクテの方がパワフルで怖いが
左フックをあてて少し優勢だったのは
井岡10-9
4R
パリクテが少し前に出てきたが
井岡の方が的確にパンチを当てる。
しかしパワーレスで効かせるほどにはみえない。
井岡10-9
5R
パリクテの攻勢を生かして
カウンターを当てれば効かせることができそうだが
井岡から前に出て攻めても効かせることは難しそうだ。
パリクテの方が常にパワフルだが
技術戦をしており、そこだと井岡の方が少しづつ精度が高い。
井岡10-9
6R
パワーでパリクテ
スピード、スキル、精度で井岡
ほとんど食わずきれいな顔の井岡は緻密だ。
しかし倒すパワーはない。
パリクテがそろそろ何かを変えてくるか
井岡10-9
7R
開始からパリクテがノンストップで攻めてきて
井岡は守っているもののいきなりの攻撃にたじろいで少々食う。
ダメージも受けた。しかし打ち続けたパリクテが疲れて動きが落ちると井岡が反撃。
パリクテは攻撃的になってきたがスピードは落ちた。
パリクテ10-9
8R
また井岡の方が少しづつ精度が高い状態に戻った。
パリクテは一発当てぬと厳しいのではないか
井岡に倒すパワーはないが、技術でリードしている。
井岡10-9
9R
パリクテの方がパワーがあるが
技術戦をして井岡の精度に敵わない。
井岡のボディも左フックも当たりは弱いが
パリクテよりは正確
井岡10-9
10R
日本なのでパリクテもこのままではやばいというのがわかっているだろう。
疲れてやや雑に前に来たパリクテに、井岡が右カウンターを痛打、左右連打を顔面にラッシュ、パリクテが棒立ちになり下がって打たれまくったところでレフリーがストップ。
井岡が見事なTKO勝利。
井岡のプロのキャリアで最高のファイトだろう。
一番価値ある王座奪取といえる。
ほとんど無傷での完勝、本当に緻密で繊細な技巧派で田中恒成よりも格上だろう。パワーがあるほうではないので道は険しいが、スーパーフライで誰とやっても誇れる日本の世界王者が誕生した。
もう完成された芸術のような緻密なファイトでした。
30歳、これから何か大きく変わることもスピードが増すこともないだろう。
このスタイルを極めていくだけで十分だと感心した。
パリクテは井岡に対して技巧でやりあおうとし
精度で劣ると策がなかった。
ニエテス戦の最終回もこんな感じだった。
前半強く後半バリエーションがない。
サイズにみあった階級に上げた方がいいかもしれない。
京口の試合は中継がなく、観たいなら深夜?後日?かあるいは
[st-card-ex url="https://www.paravi.jp/title/42068" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="続きを見る"]だそうです。
有料放送が乱立している中、このコンテンツだけで有料会員になるのはちょっと・・・
井岡の試合がすぐに終わればダイジェストがあるかもだが、短くはならないだろう。