日々の疲れで追いかけきれずにいましたが、注目はしていました。カネロ様が全部持って行ってしまうのか、そうじゃないのか。見逃せないボクシングシーンです。
アルツール・ベテルビエフVSマーカス・ブラウン
恐ロシアが席巻しているLヘビー級にあって、マーカス・ブラウンは米国黒人の砦。ジャン・パスカルに逆転KO負けするまでは全勝で第二王座も獲得していました。パスカルには不運な逆転KO負け、そのパスカルはドーピングが発覚したりしてますから自力ではブラウンの方が上だっただろう。
流血の死闘はレベルの高さを物語り、終始ベテルビエフが優勢ですが、かなり厳しい試合だったようです。17勝全KOとしたベテルビエフだが既に36歳、この男こそ最後の砦だが、ビッグファイトは訪れるのだろうか。
ドミトリー・ビボルVSウマール・サラモフ
ダミアン・フーパーというオーストラリアのオリンピアンに負けるまで、サラモフは世界王者になりそうなプロスペクトでしたが、そこから全勝でビボル戦にこぎつけました。
結果はビボルのユナニマス判定勝利だが、最近のビボルは判定勝ちが定番になってきた。相手が192センチの大型選手だから、Sミドルも可能なビボルの適正階級ではないのかもしれない。サラモフという猛者に普通に勝てる能力がビボルの魅力でもある。
ヒルベルト・ラミレスVSヤニエスキ・ゴンザレス
ゴンザレスはキューバのアマ出身で、ジャン・パスカル、オレクサンドル・グボジクらに負けているがトップランカー。そんな相手にラミレスが10回KO勝利、これで43連勝無敗。こういうキャリアを重ねていけば、メイウェザーの記録を抜くかもしれない。
テクニカルにまとまっていて、Lヘビー級でごつくなったようにも感じるサウスポーラミレス、ビッグマッチは訪れるだろうか。
デビッド・モレルVSアランテズ・フォックス
デカいエリスランディ・ララみたいなモレルはまだ6戦目だが、Sミドルでは間違いなく一番速い。デメトリアス・アンドラーデに判定まで粘った大柄なフォックスを圧倒。次世代なので相手にされないだろうが、無視できない存在だ。
その他の階級では
ロンドン金のダニヤル・イエレウシノフが全勝をキープもチャンスがなかったり、イスマエル・マドリモフVSミシェル・ソロ、マドリモフが勝つも反則じゃね?みたいな結末だったり、ロマチェンコの同胞、荒川最後の相手、デニス・ベリンチクは母国ウクライナで無敗をキープしていたり、
世界は着々と動いています。
彼らはみんなB面のファイターとして終わってしまうのか、いずれA面、輝く舞台に上がれるか、密かに注目し続けています。