強いが故?アルゼンチン人だし?でビッグマネーファイトをことごとく避けられてるマルチネスの試合
相手は長期政権王者フェリックス・シュトルムに2-1まで迫ったマシュー・マックリンです。
WBO/Latino/ウェルター級王者
亜(FAB)/ウェルター級王者
第7代IBO世界S・ウェルター級王者
WBC/Latino/S・ウェルター級王者
暫定~第42代WBC世界S・ウェルター級王者
第30代WBC世界ミドル級王者
第19代WBO世界ミドル級王者
WBC世界ミドル級名誉王者/EMERITUS CHAMPION
WBC世界ミドル級Diamond王者
セルヒオ・ガブリエル・マルチネス(亜)
Sergio Gabriel Martinez
52戦48勝(27KO)2敗2分
マックリンといい前戦のダレン・バーガーといいかなりの実力者でしたが勝ってもまだ無名の挑戦者ではありセルヒオ兄さんはよく相手をしてくれます。ビッグマッチ待って試合枯れるよりずっといい姿勢だとおもいます。
内容は以外と競っておりマックリンのボディを主体とした抵抗と粘りでなかなかマルチネスのペースになりません。
クロスファイトのまま7ラウンドにスリップ気味のダウンをとられてしまったマルチネスの怒りの猛追についに11ラウンド2度のノックダウンを食らったマックリンが棄権するという結末でした。
ダンディー系白人でこれだけノーガードでセンシブルなスタイルのボクサーって過去いたでしょうか?
アスリート系黒人がみせるような天才ボクシングを中年ダンディーなマルチネスはやってのけます。
打ち合い、熱く、フィニッシュも華麗に決めてみせます。もう最近では一番好きかもしれません、このボクシング。
しかし華麗すぎるスタイルではありつつも前戦、今回と以外と苦戦しています。
元々ウェルター上がりでミドルはやや重いような気がします。技術で相手のパワーに対抗する苦労がうかがえます。
華麗な圧勝劇も多いですがポール・ウィリアムス1戦目やケリー・パブリック戦などダメージ残る打激戦も多い。
大きな相手に満身創痍で戦っている感じもします。
この階級でもう年齢もいってるので今がピーク、ビッグマッチをさせてあげたい気持ちでいっぱいです。
ですが体格的に
パッキャオ×
メイウェザー○
チャベスJR△
です。よもやないだろうがチャベスJRの増量肉弾戦に苦労する姿もボヤーっと浮かびます。
すさまじく強くかっこよく輝いていますが負ける日も近いかもと感じてしまいます。
自転車競技などからの遅咲き転向ボクサーですが華麗すぎるボクシングをみせてくれるマルチネス。
かつて雑誌で日本人ボクサー、辰吉を褒め称えていました。
見る目あるなぁ。
階級、活躍時期、出世具合、最終完成度などは違いますがボクシングセンスにどこか共通点があるような気がします。
粟生でも長谷川でも山中でもいいからいつかマルチネスみたくなって欲しいです。
今のところ西岡がその完成度の高さで一番似てるかな。