WBSSバンタムの鍵を握る試合/エマニュエル・ロドリゲスVSポール・バトラー 他

5月5日のGGGVSマルティロシャンの他に同日英国のエマニュエル・ロドリゲスVSポール・バトラーにも注目です。井上の好敵手になりえるのだろうか?ある意味、ここでインパクトを残せばWBSSバンタムはより強固なものとなろう。

記事の方は適当なザッピングです。

ワンヒン・メナヨーシンVSレロイ・エストラーダ

予想通りの結果となったが、もう少し指名挑戦者のエストラーダには骨があるとおもったのにな。アウトボクサーですと、シャープなキレがありKO率が高くないと、どっしり、がっちりムエタイベースのタイ人にタイでは勝てません。ワンヒンは特別な武器のない王者ですが、体幹、軸がしっかりしてブレず重厚です。これを打ち破るには、フィリピン人のような天性の煌きと強打、京口の強いプレスと左ボディ、小浦の瞬発力などが有望かなとおもってますが、今はまだワンヒンが格上かな。決して敵わぬ頂ではないはず。

エマニュエル・ロドリゲスVSポール・バトラー

ロドリゲス
「プエルトリコに栄誉をもたらすためにやってきました。今まで、世界挑戦のチャンスをたくさん阻まれてきましたが、やっとここに辿り着くことができました。私のレベルが世界的なものである事を証明します。バトラーは非情に優れた相手ですが一度暫定タイトル戦をキャンセルしてきたことがあります。ナルバエスもそうです。私はいつでも相手の敵地に行く事ができます。今回もバトラーの裏庭といえますが、言い訳はしません。素晴らしい試合をお見せします。」

ガズタビデ(ロドリゲスのプロモーター)
「多くのボクサーが地元でさえロドリゲスとの対戦を避けてきました。それは良くない事です。避けられ続けてきたロドリゲスがバトラーに対してどんなパフォーマンスをみせるのか知りたいファンも多いだろう。」

ロドリゲスの略歴
17勝12KO

2010年世界ユース選手権の銀メダリスト
2011年ナショナルチャンピオン
オリンピック青年トーナメント金メダル

トニー・ベリューVSデビッド・ヘイというよくわからないカードのアンダーで、この試合の中継を見るのは難しいと書かれていました。ロドリゲスが派手に勝つとWBSSバンタムの機運も盛り上がるでしょう。テテとバーネットは期待外れな試合をしました。

そして、ルイス・ネリもここに参戦表明していました。日本では永久追放ですが、海外は関係なさそうで、WBSS開催にあわせ、処分が解かれそうなムードもアリアリです。嫌悪感を示す人も多いでしょうが、彼が入った方が盛り上がる、金になるのがビジネスです。

バトラー
「エディ・ハーンと契約したのはこのようなビッグチャンスを掴むためです。楽しみにしていたサッカー観戦を中断して戦うよ。タフな試合です。ロドリゲスを研究し、多くの欠陥を見出しました。彼はミゲル・コットに似ている。ジャブ、左フックが素晴らしい。優れた才能の持ち主ですが、勝ちに行きます。ライアン・バーネットはこの試合を避けたが、私は逃げない。王者になってキエフに行きます。(サッカーのチャンピオンズリーグの開催地)」

マクドネルを井上に差し出し
バトラーをロドリゲスに差し出し
贔屓のバーネットは守る、あるいは最後の切り札・・・

エディ・ハーンの策略やいかに・・・

バネス・マルティロシャンVSゲナディ・ゴロフキン

まもなくに迫りました。懸念はマルティロシャンが本来Sウェルターの選手である事と約2年のブランクがある事で、それ以外は悪い挑戦者ではないとおもう。ゴロフキンの方にも加齢による劣化という不安はある。

マルティロシャン
「GGGと戦う誰もがはじめから彼を恐れ守備的になっていましたが、私は怖がったりしない。むしろ楽しんで戦います。決してギブアップしません。私の最後の5試合(アンドラーデ、チャーロ、ララ、イシェ・スミス、ロレンゾ)はあまり出来がよくなかったかもしれませんがそれらとはまた別の戦いです。私のベストをお見せします。」

ゴロフキン
「彼は本物のファイターで2004年の五輪の頃から知っています。あの時の米国代表では一番いい選手だとおもっています。」

パワー差でGGGがねじ伏せるとおもいますが、マルティロシャンのダウンは観た事がないし、Sウェルターではすごいキャリアです。アンドラーデをダウンさせましたし、惜敗でした。五輪代表の攻撃型なので面白い試合になりそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=6DbVel7Wqq4

ジェシー・マグダレノVSアイザック・ドグボエ

アップセットないい試合でした。岩佐はマグダレノより強いサウスポーになれるだろうか?

ドグボエ
「KO勝利を確信していました。初回に倒され驚きましたが、身体がまだ暖まっていなかったのでしょう。これも経験です。中盤以降には身体がほぐれ、勝利を確信しました。とても長い道のりでした。およそ20年間、ガーナに本格的な世界王者が不在でした。アズマーネルソンの遺産を次に引き上げる必要があります。この階級を統一する野心があります。父は私はまだ成長するといいますので、それが待ちきれません。フィラデルフィアに移住する予定です。そこが気に入りました。引っ越す前に誰か私にチーズステーキの美味しいお店を教えてください。」

非情に小柄なドグボエですが、確かにアズマー・ネルソンに通じる野性のパワーと体力、そしてどこで身に着けたのか、たしかな技術力を感じました。今は長身のレイ・バルガスが忙しく手を出せばドグボエより強いとおもっていますが、Sバンタム一番の注目と評価を得たのはこのガーナ人でしょう。

米国移住にトップランク契約、ドグボエの活躍もまたあっという間のアメリカンドリームですね。
うるさい親父も米国移住するんだろうか?

https://www.youtube.com/watch?v=2MsB-QZGy7A

エロール・スペンスVSカルロス・オカンポ

スター候補のスペンスはもっとビッグネームを求めて一度はキャンセルしかけましたが、指名戦とのことで落ち着きました。試合枯れするくらいならこういう試合を受ける姿勢にも好感をおぼえます。オカンポはメキシカンらしいオーソドックスで特別なものは感じませんが、ここまで全勝でウェルターで大きく見えるスペンスよりさらに大柄です。P4P候補に挑む面構えもなかなかです。オカンポにとっては勝利はもちろん、善戦だけでも可能性が開ける大きな試合です。

オカンポ
「観客はみんな私を不利なアンダードッグというが、私の心は戦いにしかありません。一人の男と戦うだけで観客みんなではありません。スペンスはスマートでタフなファイターですが恐れることはなにもありません。この試合に向けてとても長く険しいトレーニングキャンプをしてきました。サウスポーともたくさん練習してきました。非常にエキサイトしているし準備は100%です。」

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