ABEMA配信/ミケーレ・マグネシVS力石政法

Live観戦は出来なかったが、すごい試合でした。

力石政法という選手をはじめてきちんと観ました。
やはり世界はレベルが高く、イタリアのトップアマでスイッチもこなすマグネシの方が一枚上手、ここまでの相手は(たぶん)過去にいなかっただろう。様々な課題が浮き彫りになり素晴らしい経験を得たとおもいます。

マグネシが小柄なファイター寄りの選手だったのが功を奏しました。手数、アグレッシブ、有効打でも劣勢で鼻血を出していた力石ですが一発の威力は上で劣勢でありつつ10回にマグネシを効かせることに成功、そこから逆転をかけた執念が実り、マグネシも逃げ切りのスタイルではなく(あるいは出来ないほど効いており)12回に劇的な逆転ノックアウト勝利を掴みました。

とても見ごたえのある素晴らしい熱戦でしたが、それは昨年の堤VS穴口にも当てはまります。あの試合はレフリングに非はなく、誰も責めることの出来ない内容でしたが、今回は違います。ラストラウンド、2度のダウンでフラフラのマグネシはレフリーのブレイクだけで倒れていました。遅くともあそこでストップでしょう。レフリーは再開させ、最後は力石の滅多打ちでストップとなりましたが、不要な強打をしこたま食ってしまいました。

試合後は健闘を称えあい、撮影にも応じていたマグネシですが、その後倒れ担架で退場したそうです。

堤と穴口も試合後に健闘を称えあっていました。そこからの悲劇です。今はマグネシの元気な回復を祈るばかりです。レフリーストップが明らかに遅すぎでした。

このような不安を抜きにして、見事な勝利を収めた力石の今後を想定すると、もう次は世界戦だろう。堤と同じような立場といえますが、これまた堤と同じく結果は出したが、ポイントはほとんど相手にもっていかれました。世界王者相手にはKOしか勝ち筋がみえてこない厳しい現実もみえました。

オシャキー・フォスターもラモン・ローチも最難関の王者とはおもいませんが、スピードとディフェンスに優れています。その部分はマグネシ以上です。今日の力石であればポイントで逃げ切るのは容易だろう。

今回の苦戦と勝利を糧に、強みを磨き、弱みを消してさらなる高みに羽ばたいて欲しいものです。

なお、WBC王者オシャキー・フォスターへの指名挑戦権は、先に挑戦者決定戦に勝った1位・ムハマドフジャ・ヤクボフだそうです。ヤクボフにとってはリベンジマッチになります。

畑山の解説は気持ちそのままでいいとおもいます。まるで自分が戦っているかのような精神論。内藤のとはちと違う。

以下過去記事

明日イタリアで行われるWBCシルバーSフェザー級タイトルマッチです。

明日イタリアで行われるWBCシルバーSフェザー級タイトルマッチです。

ローマの平日ですね。

挑戦者決定戦の位置づけでしょうが、王者はオシャキー・フォスターです。
大物ではありませんが、実現するんだろうか?

日本では力石の勝利予想が多く、結果を出してくれると信じているはずですが、シルバー王者はマグネシであり力石が挑戦者の立場です。

戦績は

力石が14勝(9KO)1敗
マグネシが23勝(13KO)1敗

同じ29歳ですので、地元イタリアからしてみればマグネシが勝って当然とみられているかもしれません。

とにもかくにも、ABEMAで観れるみたいなので、私がよく知らない力石が途方もなく強くて、日本人最重量級の世界王者になってくれる可能性を観たいものです。

Sフェザーには今やばいほど強い王者はいませんし、ナバレッテは王座を開けそうですしね。

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