フィリピンのガチなほう/ジェルウィン・アンカハスVSジョナス・スルタン

5月26日、ラスベガスで行われるフィリピン人同士の対決。当時はクロフォードVSホーンの前座を予定していたが、別興行になるという。これを米国で誰が観たいというのだろう?

ギボンズ(アンカハスのマネージャー)
「ジェルウィンはマニー・パッキャオやエルビス・プレスリーのように、嵐のような勢いでラスベガスで存在感を示しています。ボクシングで偉大な王者になりたいのであれば、ラスベガスで戦うものです。」

彼らの試合は1925年のパンチョ・ビラVSクレバー・サンシオ以来のフィリピン人同士の世界戦です。ギボンズによると、アンカハスは今年は9月と12月にも試合をする予定だという。全てはアンカハスがどんな試合をするかにかかっています。

お気に入りの怪物君、ジョンリエル・カシメロに勝ってこのチャンスを手にしたスルタン。14勝9KO3敗と冴えない戦績なので、かなりのアンダードッグだろう。日本の翁長に負けた過去もある。

しかし、アムナットを倒し、英国のエリート、チャーリー・エドワーズを子供扱いしたカシメロがなぜスルタンに負けたのかといえば、やはりちゃんとした理由がある。不気味な要素もあった。

スルタンは163センチで26歳、3敗してるがKO負けはない。SD負け2つと翁長にフルマーク負けだが、パワーで追い詰めた試合だったようにおもう。体幹が太く頑丈なタイプ。フライ級の細身のボクサーとは芯が違うタフネスとパワーを持っている。中身の濃いキャリアを通じ、その素質が開花し26歳の今いい塩梅になってきたといえる。

自分流に分かり易く言えば、日本に来るフィリピン人では、マジガチタイプのやばい奴、タフでパワフルな呼んじゃいけない系に属する。レイマート・ガバリョなんかもその手合いだ。

もちろん、カシメロの油断や見込み違いもあったろうが、試合を振り返ると怪物君のカシメロにパワー負けしておらず、むしろカシメロのバランスを崩すような攻撃で対抗している。この、体幹の強さ、世界王者に負けない馬力でここまで来たといえる。

アンカハスも試合ごとにパワーが増し、相手とは質の違う肉体、パンチで安定感が増してきたが、防衛戦は全て、結局は相手とのパワー差で潰し勝ちしてきたようなものだ。勝って当然のパワー差が帝里木下やコンランやイスラエル・ゴンザレスとはあった。

皮肉にも同胞対決となるこの試合ではじめて、体の強い、頑丈な選手と戦うことになる。そこが見どころだ。

それでも、テクニックも、勢いもアンカハスはスルタンを上回っており、勝利は手堅いものとおもわれるが、スルタンの重厚さに手を焼くのか、楽勝するのか、楽観視はできない。

いまのところ、いくらピンで米国でやってるといっても、Superflyに参戦せず、井上やシーサケット戦の声もなく、安パイ相手に何試合やろうと、アンカハスのアピールは足りない。パッキャオロードは今は形だけ、経験積ませてるだけといえる。

どのタイミングでこのシンデレラボーイが勝負に出てくるのかが気になるところです。
勤勉で力強くていい選手なのは間違いないけどね。

これを観ても、カシメロの失態であり、スルタンが脅威にはみえないが、頑丈タイプの選手なので、どこまで成長してるかが楽しみです。

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