トップアマチュアの技巧で安定感のあるWBA王者ヤファイに挑むのは、現役にしてレジェンドのローマン・ゴンザレス。格が違うが、4階級目のスーパーフライ級はロマゴンには大きすぎ、敗北や怪我によるブランクでかつての勢いは失われたまま・・・過去の偉大な選手という評価を崩せるか。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | R | |
ヤファイ | 9 | 9 | 10 | 9 | 9 | 9 | 9 | 8 | 72 |
ゴンザレス | 10 | 10 | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 79 |
今まであまりわからなかったヤファイの全貌がわかるかな。6度目の防衛戦。
1R
かなりガードを絞ってパンチの当たる距離で打ち合う両者。
互いに互角に手を出し合うも、ジャブはヤファイ、ボディはロマゴンがいいか。
ヤファイがロマゴンが手こずった相手ほどパワーがあるようにみえない。
ロマゴン10-9
2R
ヤファイがかなり前に出て体格差でロマゴンを抑え込んでパンチを打ちにいき
レフリーに注意されているがロマゴンも下から上にきれいなコンビネーションを返していく。
押してはいけないし身体のどこかには被弾しているロマゴンだが、流れるコンビネーションの迫力で
ロマゴンが上回っている。
ロマゴン10-9
3R
ここまではややロマゴンペース。
体格差はあるが、ヤファイに一発の怖さがないから打ち合えている。
ロマゴンにいいボディがあればヤファイにはいい右ストレート
かなりガッツリ打ち合いをしている。
ヤファイに打たせてから打ち返すロマゴンのコンビネーションが華麗。
ヤファイは何度もマウスピースを吐き出す。
ほぼ互角に手数を出しているので、王者の
ヤファイ10-9
4R
互角の打ち合いだが展開としてはロマゴンが得意な展開なのではないか。
ヤファイは技術があるのでディフェンスが堅いが打ち合いはロマゴンの方がしつこい。
ロマゴン10-9
5R
ポイント先行できないヤファイにとっては過去最難関だろう。
ロマゴンも身体には当てさせているが、こういうファイトは何度もやってきた。
しかしロマゴンのパンチはしつこいが一発が重いとはいえない。
ロマゴンの攻撃がしつこく、ヤファイがやや距離を置くともっと打ち込まれる。
くっつくしかないという状況か。
ヤファイもよく戦っているが手数と勢いで
ロマゴン10-9
6R
単にヤファイがいい選手なだけでロマゴンは自分らしい戦いが出来ている。
しかしキレやパワーはやはり過去のようにはいかない。
この回はヤファイが元気よくロマゴンはバッティングをアピールしたりスリップしたりする。
フィジカルはヤファイが上か。
ヤファイペースだったが終盤、ロマゴンがやり返すとヤファイがたじろぐ。
若干ロマゴン10-9
7R
打ちだしたら止まらないロマゴンのコンビネーションで
若干ロマゴンが有利に試合をしている。
ロマゴンは下から、ボディからアッパーの流れがいい。
懸命に対抗するヤファイ、内容は拮抗しているがいつも終盤に打ち負け、断続的に被弾してしまう。
ロマゴン10-9
8R
ロマゴンは彼らしいファイトをしているが
やはり階級の壁はもちろん、若さと勢いみたいなものがない。
ベテランの円熟味で戦っている。
手数もコンビネーションの正確さもヤファイを上回っているが
仕留める鋭さが足りない。
しかしロマゴンのコンビネーションのしつこさについにヤファイがダウン。
上下に食ってるからかなりキツイだろう。
ロマゴン10-8
9R
ロマゴンが仕留める
ヤファイが耐える時間になってきた。
序盤から攻めるロマゴンの右ストレートが強烈に入り
ヤファイ後方に弾けるダウン。
終了
やはり役者が違った。
ヤファイは上手いが、ロマゴンを脅かすパワー、耐久力があるタイプではなかった。
5度防衛の無敗王者をKOしたロマゴンはやはり特別な選手だ。
上下の打ち分けが見事だった。
井岡や田中のいる階級で
ロマン・ゴンザレス復活。
おめでとう。
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