
WBAはいつこのボクシングファンの苦痛を終わらせるのだろうか。
WBAがまた暴挙に出た。ボクシング最古の統治機関は最近王座に返り咲いた4階級王者のローマン・ゴンザレスをスーパー王者に格上げした。
2月29日に英国のカリ・ヤファイを破って王座を獲得したばかりのゴンザレスだが、別に驚くべきことではない。WBAはベルトをスキットルズ(キャンディー)のように配りまくることで悪名が高い。
ヤファイは2016年以来の王者で4度の防衛に成功していたが、彼をスーパー王者に昇格させる話など微塵もなかった。また同時に、トップコンテンダーのアンドリュー・モロニー(21勝14KO)はリングに一歩も足を踏み入れることなく「レギュラー」王者の地位を与えられた。
WBA「ゴールド」チャンピオンというモロニーの肩書はショーウインドーの飾り付けのように除外される。
このような暴挙は、混乱を招くだけでなくプロセスがどのように機能し、何を基準にしているかすら度外視しており、気が遠くなるばかりだ。WBAは2人の世界王者を持つ唯一の組織だ。他の団体には王者は一人しかいない。WBAはいつこのボクシングファンの苦痛を終わらせるのだろうか。
昔、日本にはWBAとWBCしかなかった。
来日する王者は東南アジアや南米など、経済的に日本より下と言われる国々の王者ばかりだった。
IBF王者やWBO王者はWOWOWで観る映像でしか拝めなかった。素人ファンながら、映像でみる彼らの方がハイレベルで強くみえたことも度々だ。それをポツリと漏らしても、そんな事はない、WBAやWBCの方が歴史と権威があるのだと戒められた。
今となっては、どの団体も金儲けご都合主義で胡散臭いが、それでもIBFやWBOのベルトの方が崇高にみえる。WBAが一番カスで、WBCも自らの価値を下げるかのごとくそれを猛追している。
ローマン・ゴンザレスは軽量級のビッグネームだ、金になる。
アンドリュー・モロニーはオーストラリアのアイドルだ。無敗で華があり、金を生み出すポテンシャルがある。
ならば2人とも特別待遇にしたろう、大事に育ててやるから金を運べや・・・
最低だ。