11月最後のサタデーナイト(日本時間、日曜昼)は注目試合の目白押しです。LIVEでのんびり書こうとおもいます。
WBO, WBC Sバンタム級統一戦
スティーブン・フルトンVSブランドン・フィゲロア
井上尚弥の未来を妄想する意味でも大事な統一戦。穴のないフルトンと穴があるフィゲロアなのでフルトン有利だろうが、フルトンはゲイリー・ラッセルやシャクール・スティーブンソンほど突出しているかといえばそうではなく、小さくまとまっている。負けにくいが圧倒感はない。その壁を突き破るとしたらフィゲロアのような執拗なアタックだろう。
誰も恐れず、すぐに統一戦となるこの流れは羨ましいな。
フルトンの方が速いのでリズムがかみ合ってないが、パワーはたいしたことがなさそうで、フィゲロアが前に出て潰しにかかる。フルトンの方が速くて的確だが、フィゲロアの肉弾戦に巻き込まれて押されている印象を受ける。会場はフィゲロア応援の方が多そうだ。これだと明確なポイントメイクが出来ないか。
3回で既に頭をつけた打ち合い。クリーンヒットはフルトンも執拗なのはフィゲロア。採点しにくい。
頭を揺らすパンチを食っても執拗に打ち込んでいくフィゲロア。フルトンは芯を外して冷静だが、どこまでこの執拗なアタックを我慢できるか。ボディにはフィゲロアのパンチも入っている。
すごい打ち合いで採点不能。疲弊してこの根競べに負けた方が負けだろう。フルトンの方が守りは固いが、疲弊しそうなのもフルトン。フィゲロアは無尽蔵。フィゲロアが特殊すぎるスタイルで誰にとっても厄介なのだろう。
採点はここまで全く互角。
フルトンは致命的な被弾はしない。ボディがどこまできついか。
このまま最後まで行くのかな。ちょっと普通のボクシングの試合とは違う。肉弾戦で押し込むのはフィゲロアだが、フルトンの方が攻守のメリハリが出来ている。
とおもいきや終盤はフィゲロアが打ちまくる。
フルトンがこのボディ地獄にどこまで耐えられるか。
ここまで互角か、フィゲロアだろうか。
会場はここまで76-76
フィゲロアのボディにはローブローも混じってるなぁ。フルトンの方がスキルがあるが、まともな試合にならない。フィゲロアは左右関係なくどこでも打ち込んでいく。執拗。まだ元気そう。
顔面のパンチでは互いに効かなそう。ボディと執拗さの根性比べのような展開。フルトンが互角以上に上手く戦うも、終盤にフィゲロアが倍返ししていく。果たして、どっちに余裕がない、効いているのだろう。互角としか言えない内容。
人気とラウンド後半の執拗さでフィゲロア有利の印象がわずかに強いか。フルトンは上手く戦っているが見せ場を作れていない。
会場は95-95
11回はフルトンだとおもう。
ラスト
ずっと攻め続けたフィゲロアなのか、メリハリつけて対処したフルトンなのか、下がって印象悪いのはフルトンだが、ヒットはフルトンか。
引き分けが妥当だが、大差でなければどちらに転んでもおかしくない。決着のつかない内容だった。
114-114
116-112
116-112
フルトン
テオフィモ・ロペスVSジョージ・カンボソスJr
度重なる延期6度、そんなに決まらないほどカンボソスは難敵なのか?リング下では大揉めだった両者だが、リングであっけなく決着となるか。一発のパワーと迫力はロペスだが、まだ絶対的なスーパースターといえるほどの信用はない。
初回から動きがありそうな両者ロペスがビュンビュン振っていく。カンボソスもディフェンスはいい。パワー差が顕著か。
とおもったらカンボソスの右カウンターでロペスがきれいにダウン。これはKO決着だろう。
ロペスの気がはやり、攻撃的だがカンボソスは上手く外している。ダウンと同じ危ないタイミングのカウンターあり。パワー差があるので、ロペスが攻め、カンボソスはカウンターしかないとおもうが距離を外しカンボソスが上手く対処している。ロペスは威圧的だが、カウンターを食うリスクがある。カンボソスは劣勢ではあるが、ロペスをいらつかせることには成功している。
5回まで互角かダウンの分カンボソスと言える内容でロペスは結構カウンターを被弾している。絶対的な王者にはみえない。ロペスが攻めてカンボソスが捌き、ラウンド終盤にカンボソスがコンビネーションという流れ。
パワー差はあるがスキル差はなくロペスが地元の利で勝つかカンボソスがいいカウンターを当てるかだ。カンボソスの一発一発はロペスにとり脅威ではなさそうだ。ゲストの一人はカンボソス有利と採点している。ロペスの顔面ボコボコだが大丈夫だろうか。大苦戦の部類だろう。
カンボソスもパンチを食っているが、打たれ強いのか耐えている。打たれ脆いのは強打者のロペスの方かもしれない。ロペスがパワーで圧倒しだしたが、どちらも効いてそう。
誰かのゲストは10回で86-84でカンボソスだが、10回にロペスが右でついにカンボソスからダウンを奪う。ロペスが仕留めにかかるが、カンボソスが玉砕気味に勇敢に打ち合う。
ゲストはここで94-94で引き分けだが恐らく公式ジャッジはロペス優勢だろう。カンボソスが勇敢だが、パワー差が埋めがたい。ロペス血まみれ。負けていればドクターストップもありえるが若干勝っている。
ラスト、ゲストは11をカンボソスで1点差カンボソス。パワーがあるのはロペスだが、顔面ボコボコなのもロペスでラストもカンボソスの動きがよく、引き分けか敗北もありえる内容。11,12がカンボソスかもしれず、少なくともロペス過去一番の大苦戦。
ゲストもBoxsceneもカンボソス。
公平ならアップセットか。
115-111カンボソス
114-113テオフィモ
115-112カンボソス
アップセット
アジンカ・フジレVS尾川堅一
元々、挑戦者決定戦で予定されていた2人による空位のIBF王座を争う戦い。尾川は自信があるようだが、ノックアウトしないと勝てない相手だろう。フジレは、南アのフロイド・メイウェザーのようなスタイルでスピードもスキルもあるが、メイウェザーと違って痛恨の逆転KOを食らった。それがシャブカト・ラキモフ。
判定では厳しいだろう。ファーマー戦と同じ感じか。
テビン・ファーマーならフジレに勝つとおもうが、尾川VSファーマーは微妙だったし三段論法は通じない。
尾川がプレッシャーをかけていくがフジレの反応がよく捉えるには至らない。初回、最後に少しバッティング。
探り合いが続く、尾川のコンディションは申し分なく速い。しかしフジレがかなりディフェンシブでなかなか均衡が破れない。
尾川がロープにフジレを追い込むが、あと一歩の踏み込みと距離が足りず、フジレは常にカウンターを狙っている。リングジェネラルシップは尾川で、クリーンヒットはフジレか。スロー再生だと尾川がヒットされてるシーンばかり。
積極的なのは尾川だが、バッティングを注意されたり細かなパンチを被弾してるのか、出血がある。フジレは積極的とは言えないが、かなりのディフェンスマスターで、尾川は潰しにいかないとなかなか当たらない。
5回、尾川の右が炸裂しフジレがダウン。ここは大チャンス。強引にでも決めにいきたい。尾川攻めていくがもっと攻めてこの回で仕留めたい。逃げ切られた。
6回、回復させずに仕留めたい。細かな採点はわからないが、尾川がペースを掌握している。しかし尾川は無理をせず、元のリズムに戻った感じ。
58-55で尾川が有利と出ている。フジレはディフェンスが超上手いが、自分から攻めていくことなく常にカウンター狙い。ボディとみせかけた顔面へのいきなりの右でダウンを奪ったのでもう一度あれを・・・ロープに追い込んでも、フジレはもうディフェンスの準備が出来ている。
単発では絶対フジレに当たらないのでラッシュが欲しい。当ててからのラッシュなのだろうが、最初の一発を当てるのがとても難しい。尾川のボディをフジレは嫌がっているようで下から上が効果的だ。上だけだとフジレはディフェンスが鉄壁。フジレは右目横から出血。
尾川ペースではあるが、右ボディ、右ストレートが効果的で
左はあまり上手いとはいえない。下から上、深い右で倒すしかないか。
10回、フジレが不利を自覚して前に出てきた。尾川はバリエーションが少なく、前に出ないと良さが生きない。フジレはもう逆転をかけて出てくるだろう。
11回、フジレに余裕はないので尾川は勝負をかけたい。ポイントも絶対的とはいえない。互角の攻防が続く。
12回、尾川勝ってるとおもうが、帝拳のセコンドは12回が勝負だ。ここを逃げるなと言って送り出す。
最終回、尾川の右でよろけたフジレがダウン。尾川の勝利が手堅いがあとはKOか判定か。尾川の追い込みにフジレが再度ダウン。立ち上がるもレフリーストップで尾川のTKO勝利。残り何秒もなかった。
尾川のコンディションがよく、スピード負けしていなかったのと値千金のダウン、あとはフィジカルがフジレより強かった。フジレのダウンは全部、効かされて、次の追撃を恐れて自分からダウンしたものだった。
堂々と、アメリカ、DAZNの興行でTKO勝利した尾川、おめでとうございます。
あれ、やはりゴングが鳴っていて、ユナニマス判定で尾川勝利だそうです。ダウンで終わったのでTKOと勘違いしました。
ライーセ・アリームVSエドゥアルド・バエズ
WBA暫定王者になったのもつかのま、WBAに振り回されて無冠となり、試合が決まってから挑戦者決定戦を辞退したので、挑戦者の権利もないアリームだが、無冠の帝王といっていい選手だ。フルトンより倒しっぷりが見事。対するバエズもジョシュ・ウォーリントンに勝った、マウリシオ・ララに判定負けしただけの強豪。簡単な相手ではない。
アリームは俊敏でキレがあるが、バエズも兄弟とほぼ同じ顔だが明らかに強い。ロペスVSカンボソスでよく見れてないが、KOはないなといえるほどバエズが屈強。判定だとアリームだろうが。9回にタイミングばっちりのカウンターでバエズぐらつく。
95-95
96-94
98-92
アリーム
10回打ち合って互いにひどく傷ついた様子もないが
このレベルになるとアリームも強打者ではなさそうだ。
サンチャゴといい、バエズといい、メキシカンはタフすぎる。
ゲイリー・アントニオ・ラッセルVSアレクサンドロ・サンチャゴ
井上尚弥と同じく、パヤノ、ロドリゲスと戦っているラッセルだが、2戦ともバッティング決着で歯切れ悪い。明らかにこのラッセルのスタイルにバッティングの原因があるといえそうだ。対するサンチャゴはジェルウィン・アンカハスと引き分けた猛者だがバンタムにしてはかなり小さい。順当ならラッセル、乱戦でサンチャゴだろうか。
5回、ここまでのポイントはわからないが、小さなサンチャゴが太くて力強い。ラッセル下がりながら対処してるがサンチャゴがホルヘ・カストロのよう。サンチャゴが倒したがこれはローブローで減点か。乱戦で8回までドロー。アメリカなのでラッセルかもしれないが、サンチャゴは怪物的。結果がどうなっても、実質サンチャゴの勝利かな。
2-0でアントニオ勝利だが会場はブーイング。
張志磊VSクレイグ・ルイス
前戦で圧勝ペースもスタミナ難を露呈し引き分けた、中国の張、やや格下のルイスを威圧し2回に左で2度ダウンを奪い、相手がそのまま戦意喪失。巨大でもっと速いフューリーやテクニシャンのウシクには厳しいとおもうが、そつなく上手く、強いサウスポーのヘビー級、38歳、世界挑戦はしたい。