NABF北米S・フェザー級王者
第21代WBC/International/S・フェザー級王者
NABO北米フェザー級王者
暫定~正規WBA世界フェザー級王者
ユリオルキス・ガンボア(キューバ)
Yuriorkis Gamboa
18戦18勝(15KO)
アテネオリンピック金メダルから一気に世界王座を掴んだキューバのエリート。
まだ新米王者だがフェザー級でナンバーワンの実力を持っているのではとおもう。
身体能力が突出しており、素早い出入りやコンビネーションのスピードは全階級屈指だ。
フライ級のメダリスト上がりなので体は小さいがその分上体は筋骨隆々でパンチも強い。
しかし重たいパンチというよりはタイミングと瞬発力、一瞬の隙に急所を捉えるので派手なダウンを演出できる。全体のスタイルは違うがパンチの質はユーリ・アルバチャコフのようだ。
日本の粟生でもスピード負けするのではないだろうか。
好戦的な選手で打ち合いを好み、スピードと見切りに自信があるのでたまに相手のパンチを不用意に貰いダウンを食らうことがあったが王者となりディフェンスにも気を使うようになったのでそうした点も少なくなった。
誰よりも速く、コンビネーションを矢継ぎ早に放ち、フットワーク軽く俊敏なので負ける気配が今のところしない。既に対戦者選びが困難になりそうな存在感を見せており、スーパー王者への道をひた走っている。
今後、大きくて変則の怪物王者カバジェロや同級無敗のファンマ・ロペスなどとの統一戦レベルでどんな試合を披露するのかで彼の真価が問われることになるだろう。それらにも勝ってしまった場合、P4Pの声も聞こえてくるのではないか、それくらい能力上位である。
キューバはアマチュア界のトップで人間離れした身体能力を持つ超人ボクサーがたくさんいる。
そのキューバ勢とプロで一度も対戦経験のない日本はさびしい限りだが長谷川以外で対抗できそうな人材がいないというくらい強烈な印象を残している。
スーパーサイクロン、ガンボアがどんな道を進みどんな相手に苦戦するのかが楽しみだ。