出世を急ぐ元トップアマ、6戦目、次戦の相手はタボリス・クラウドだ。
世界選手権金、北京とロンドンのオリンピックに出ているが、北京は負けた相手が金の中国人なので怪しげ。
ロンドンも金をとるオレクサンドル・ウシク(こちらもプロ転向)に負けた。
母国ロシアではセルゲイ・コバレフに2勝。代表を勝ち取ったのはベテルビエフだ。
イスマエル・シラクには2勝。
風貌は熊のよう。スタイルはテクニックも高いがやはり熊のごとき破壊的なパンチャーで全KO型だ。
見た目からは以外だがパンチは脇が閉まってコンパクト、アマ出身にしてはボディが巧み。
きれいに戦うタイプだが直線的でコバレフほど自在性はない感じにみえる。
風貌どおり、相手と同じパンチでも重さが比較にならないほど破壊的。まさに熊と犬くらいの差。
見た目からしてタフネスも間違いなさそうだ。
コバレフを抑えているからにはたぶんこちらの方がより破壊的なのかもしれない。
ただコバレフに比較し腕が太く、短い?距離も必然的に近い。
このへんのプロ向き、不向きはよくわかなないところがある。
ここまでは格下相手に余裕の5連勝、熊と犬の差で全KO。
正面に立ちすぎるきらいがあるが、どうやっても勝てる相手だから手を抜いているのだろうか。
村田、ヒトロフと比べても6戦目でクラウドというのは早い。勝負に出てきた感じだ。
元王者でバリバリのクラウドなら世界戦と遜色ない。クラウドもよく受けたもんだ。
予想とすれば元世界王者のクラウドには悪いがベテルビエフを推す。
スピードや柔軟性はクラウドの方がありそうだが、無駄な動きがなくプレッシャーをかけて重いパンチを上下に打ち分けるベテルビエフの方が総合力が上の印象。クラウドをしても破壊力が違う感じだ。
熊のように鈍重なようでいて、詰め方、タイミングは速く正確だ。
多少苦労はするだろうがKOで仕留めそう。
そしてもしもベテルビエフが勝利するならやはり時代の変化を確信せずにいられない。
中・重量級はロシア、旧共産圏の時代だと。
アマではかなり前からそうだった。
ロビンソンやレナードの時代とは違うのだ。
あの頃は本当にやばいボクサーはプロにいなかっただけだ。
昔の余韻に浸るのもいいが現実はこうなのだ。
ロシアを象徴する巨熊、豪腕ベテルビエフ、プロで先をいかれた元格下コバレフに迫ろうとしている。
今のところはコバレフの方が巧く、強そうにみえ、好みだが・・・やばすぎる剛腕達・・・ロシア怖いよ。
これほどの実績のトップアマだが、間接的に村田と対戦相手がかぶっていたりして、ベテルビエフに勝った相手を村田は破ったりしている。(アボス・アトエフ)
村田もロシアの剛腕連中に負けないだけのパワー、体力があるんだと間接的に感慨深いのであった。
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