テクニシャン/エマニュエル・ロドリゲスVS西田凌佑

5/6東京ドームの前にこの試合があります。カネロVSムンギアと同日か、ロドリゲスが日本に来るというのは感慨深いです。山中のV13が彼でもおかしくはなかった。井上に負けてから運に見放され続けてきましたが、運は取り戻せたのか、まだ不運がまとわりついているのか・・・

エマニュエル・ロドリゲス

現IBF世界バンタム級王者 22勝13KO2敗 31歳

実質井上尚弥に負けた1敗のみ。レイマート・ガバリョに不運な敗北を喫したがあの試合は誰がみてもロドリゲスの勝利だ。山中が王者の頃から有望な選手だなぁとおもい、2018年、敵地でポール・バトラーを圧倒して無敗で王座戴冠、これは長期王者になるぞとおもいきやWBSSの開催で井上尚弥に衝撃的なKO負け。それが2019年のことなので、5年間の苦節を経て元の位置に戻った苦労人。その間、ルイス・ネリによる体重超過やアントニオ・ラッセルのバッティング、レイマート・ガバリョに勝利を持っていかれるなど、不運続きだった。

しかし井上に負けてからのロドリゲスのファイトでわかったのは、技術とカウンターに特化した選手であり、フィジカルや耐久力は心もとないという点だ。ガバリョに負けたのは、技術で優り、フィジカルや積極性で負けていたのでジャッジの目を曇らせたせいだし、トップクラス相手だと技術で上回っても長いラウンドの消耗戦になることが多い。洗練された技術が売りの美しいファイターといえる。あまりKOは期待できないかもしれない。

西田凌佑

現WBOアジアパシフィックバンタム級王者 8勝1KO 27歳

日本人なのにこっちの方がよくわからない、未見の選手といえる。アマの実績があり、復活を期す大森将平や比嘉大吾を大差で破り注目された。その後も判定、ポイントアウトのスタイルで海外の強豪を退け、8戦、わずか1KOで世界初挑戦。

オーソドックスVSサウスポーの対戦だが、共にテクニシャンで、技術VS技術の試合になるだろう。ノックアウト決着があるとすればロドリゲスのカウンターからの圧倒で、西田が勝つにはロドリゲスを上回る技術をみせての判定勝利。それはここまでのKO率が証明している。いきなり世界王者相手に1KOの西田がノックアウトすることは考えにくい。しかし井上尚弥が破格といえど、線の細いロドリゲスは打たれ強い方ではないとはおもう。

やはり技術戦となると国内屈指のテクニシャン西田といえど、世界屈指のテクニシャン、ロドリゲスには分が悪そうだ。自分のスタイルを貫くことが勝機だが、挑戦者らしくリングジェネラルシップでも上回る必要がある。

意外な熱戦となるのか
静かな技術戦となるのか

後者が有力そうだが、ロドリゲスの質の高いテクニックに、誰に対しても大差で勝っている、底の知れない西田の奥の深さがどこまで通用するのか、ゴングが鳴ってみないとわからない。

そして、バンタムに精鋭集う日本勢の今後を占う試合でもあるので必見だ。

西田や武居は、どうなるんですかね。

個人的にはやっぱりロドリゲスだなぁ。

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