
井上VSアフマダリエフの前座に組まれている試合を忘れていました。この試合の方が勝敗は不透明、拮抗した内容になるかもしれません。
武居由樹は相変わらず自分にはよくわからないファイターですが、舞台慣れしており、緊張しない、気持ちが強く、やられたらやり返す、かなり変則、そして何よりパンチが強い
というのはわかってきました。遠くてやりにくくて、パンチがめちゃくちゃ強いです。
前戦のユッタポン・トンデイ戦を観て確信しました。武居にはこの戦い方があっている。これを突き詰めろ。
つまり、前半、まだ探り合いのうちに、距離が遠い状態で、ガツンと強打を入れて相手を効かせてしまう。トーマス・ハーンズとは言わないが、ジュリアン・ジャクソンやジェラルド・マクラーレンのような恐怖のパンチャースタイルであると。
ジュリアン・ジャクソンやジェラルド・マクラーレンはレジェンドクラスの名王者で、ノックアウトアーティストでもあるので記録以上に記憶に残る、ファンの多い名王者だとおもいますが、実はラウンドが長引くとそんなに引き出しも深みもあるボクサーではなかった。マイク・タイソンでさえ、そういうところがありました。
身近でいえば山中慎介もジャブと左ストレートのみ、総合力の選手ではなく、パワー、特に序盤のパワーで制圧してしまうカタルシスがありました。
今から武居に細かなテクニックを仕込むより、おもいきりの良さとパワー、ディフェンスに全てを傾けた方がよさそうです。
対する
クリスチャン・メディナ・ヒメネス
25勝18KO4敗
はいかにもメキシカンなオーソドックスです。西田に負け、その後那須川天心のスパーリングパートナーとして日本人と関わったことがある選手です。かつてエマニュエル・ロドリゲスは「メディナは練習パートナーでよく知ってるが、俺とはレベルが違う」と言ってましたが共に西田に敗れました。
その後4連勝全KOで武居由樹への指名挑戦権を得ました。
1位メディナ
2位天心
3位エストラーダ
です。まさに武居にとってはこの試合を乗り越えてからが世界王者の第二章という感じです。
メディナのスタイルは王道のメキシカンスタイルです。懐に入って打ち合いがしたい。総合力に優れ、プレスとコンビネーションで相手を潰す、パワーも耐久力もあり、過去に4敗しているがKO負けはない25歳です。
ある意味恰好のスタイルマッチです。
距離をとって強打を入れてKOしたい武居
距離を潰して連打でKOしたいメディナ
正反対のスタイルをもった両者、どちらのボクシングが上をいくかという対戦です。
武居はメディナと似たスタイルの比嘉やユッタポンを攻略してきましたが、メディナの方がより柔軟な選手に見えます。この相手をKOで退けたら、もうバンタム級世界王者として一流だなと言えそうです。
メディナは25歳と若く、西田戦とその後をみると進化しているようにみえますが、あくまで正統派メキシカンスラッガーの系譜に連なる、意外性のないスタイルです。
そんなメキシコの伝統的ボクシングに武居のファイトがどう機能するのかが見どころです。武居が勝つには圧倒的なKOだ。メディナに巻き込まれるとモロニー戦や比嘉戦のようなピンチが必ず訪れるだろう。




