進化した方が勝つ/那須川天心VS井上拓真

11月24日にTOYOTA ARENA TOKYOで開催が決定したようです。
中谷潤人が空けたWBCの王座をかけたタイトルマッチです。

183
那須川天心VS井上拓真
Nasukawa inoue art

色々書きましたが、結論としては井上拓真のKO勝利に一票。勢いもムードも那須川天心ですし成長力も天心でしょう。井上拓真には覚悟が必要です。今までと同じ、相手に合わせる消極的なスタイルでは厳しいでしょう。しかし拓真にはボクシングの長いキャリアがあります。メイウェザーVS天心を思い出してみよう。ただただ通用しなかった。KOされた、だけでなく、彼はワンワン泣いていました。効かされたらたぶん立て直し出来ないです。ビックリしちゃいます。唯一、ボクシングで、このキャリアのなさが弱点かとおもわれます。恐らく、帝拳ジムの他の選手やクリスチャン・メディナにもボコボコにされた経験もきっとあるはずです。

だから井上拓真には、メイウェザーのようになれとは言わないが、兄貴のようになって、序盤から攻めて倒しにいって欲しいのです。判定、ポイントゲームではがっかりです。殺気がかった弟さんを観てみたいのです。最後の期待です。

以下過去記事-------------------

私のようなボクシングマニアであれば井上拓真が勝って当然、と言いたいところですが、時の流れ、人気、タイミング的にも那須川天心に分があると言えるだろう。

井上拓真はデビュー時から観てきたが、パンチがあるのに判定が多く、塩試合も多い。試合より練習の方が強いタイプだろう。試合だと受け身となり、相手に合わせ、応戦するだけとなる。そのようなスタイルでもスピードやテクニックがあるので、力量差のある相手だと明確な判定勝利が出来るが、相手が粘り強いとロープ、コーナーに下がり、応戦スタイルとなり手数やアグレッシブさで相手に劣る。

リボリオ・ソリスにも苦戦し
石田匠にも苦戦し
堤聖也に対しては堤が根性勝負でガンガン来るとわかっていても手数と気持ちで劣っていた。
ジェルウィン・アンカハスにKO勝利できたのはアンカハスがガンガン打ちに来たのが幸いし応戦し合わせたボディがタイミングよく当たったからだろう。

この染みついた応戦するだけのスタイルが残っていると、スピードと見栄えのいい天心に合わせるだけとなり、判定負けしてしまうと予想する。

対する天心は、格闘技の天才だけあって、スピードもセンスも見切りの良さもディフェンスもかなり卓越したものを備えているが、踏み込みが浅くパンチが強いとは言えない。これまたスピードとセンスで判定勝ちを収めていくタイプで、終盤は粘る相手と打ち合いになりかなり疲弊する。

両者の対戦は過去の試合を観ると際どい判定勝負が濃厚だ。
ポイントをつけるならたぶん見栄えのいい天心に流れるだろう。

どちらかが圧倒的に勝つには過去のスタイルを捨てるなりアップグレードさせて最高のパフォーマンスをみせるしかない。

それをずっと井上拓真に期待してきたが、ずっと変わらないのでさすがにちょっと諦めた感がある。たぶん兄が強すぎ、兄とのスパーで身についてしまった守備的スタイルなのではないかと妄想するほどに。

だから、那須川ごときに負けるわけがない、格が違うと余裕をこいた態度をしていると足元をすくわれることになるだろう。

那須川天心の、取り巻きの金銭的な野望は、井上拓真ではなく武居由樹でありその先の究極、井上尚弥なのだ。

そうはいっても井上拓真の総合力は高いので、那須川天心には当て逃げるだけのファイトではなく、カウンターを当てて効かせる、勝負とみたら打ち合って倒しきる、そんなアグレッシブなファイトを期待する。

勝って欲しいのは井上拓真だが、今までのままだと那須川天心が勝ってしまうだろう。
内容は結構ギリギリの判定勝負となるのではないか。

今までのスタイルから進化したものが勝ち、貯金でやりくりした方が負け、勝者を素直に祝福したいとおもう、そんな日本人対決です。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
What’s your Reaction?
最高
最高
8
いいね
いいね
23
ハハハ
ハハハ
0
うーん
うーん
1
がっかり
がっかり
0
最低
最低
1
コメント一覧
  1. プクーさんは今のままだとタイミング的にも天心さんが勝っちゃうよ
    那須川天心は格闘技の天才とまで言って褒めていますよ。

    だからこそ、井上拓真は今までの消極的なスタイル捨てて頑張りなさい、そうすれば勝てるよ、今までと同じじゃ負けちゃうよ

    と言ってるように読み取りました。

    0
    0
  2. 拓真としては技術戦のポイント試合するんじゃなくて、一発当てて効かせたい。
    効いたら天心はクリンチしたり、ダメージを誤魔化すようなテクニックをまだ持ち合わせていないとおもう。
    効いたら、何度も効かされて終わっちゃうとおもう。

    井上尚弥はダウンからのリカバリーが上手すぎるが、キャリアの浅い天心にそういうのは期待できない。

    すべては拓真のファイトスタイル次第

    0
    0
  3. 結構接戦になっちゃうかもしれないね。というのも、天心が戦った世界ランカーと拓真が戦っても接戦になっただろうなとおもうから。接戦製造機なスタイルだから。

    1
    0
  4. 分析や願望

    どちらでもかまへんやろ
    ただのファンブログやし

    専門家でもよう間違えるやないかい

    1
    0
  5. そもそも「那須川ごとき」とまで書いておいて「嫌いだから失敗しろなんて言ってない」はさすがに苦しい。
    思いっきり嫌ってる人の書き方です。

    天心ファンが反応するのは、マンセーしたいからじゃなくて、見下した物言いに不快感を持つからですよ。

    ファンもアンチもいるのは当然ですが、人のことを見下しといて個人ブログだから自由と言う人ほど、批判被害者ぶるのが不思議。

    1
    4
    • 「那須川ごときに負けるわけがない、格が違うと余裕をこいた態度をしていると足元をすくわれることになるだろう。」

      切り取りするなよ、天心大好きっこちゃん。

      3
      2
    • 那須川ごときに負けるわけがない、格が違うと余裕をこいた態度をしていると足元をすくわれることになる

      切取りして怒るなよ。

      足元すくわれるって書いてるよ。

      1
      0
  6. 天心が勝利すれば「足元をすくわれる」とは、拓真ではなく
    過去の記事を守るために保険をかけた、管理人自身やここのコメント主たちでしょう。

    1
    4
  7. 個人ブログなんだから自由だろ
    天心万歳(マンセー)しなきゃいけないのか

    この選手にはファンもアンチも多いやろ

    管理人の悪口を言いたいだけ

    人様のブログでほざいてないで、自分でブログでもなんでもやってくれ

    4
    2
  8. このサイトも残念な坊ちゃんに荒らされていますね。

    私はブライアン・ノーマンVSデビン・ヘイニー
    アントワン・ラッセルVS平岡

    に注目しています。

    これぞ、ボクシングです。

    軽量級は日本人回しで本当の世界ではない気がします。

    2
    2
    • たしかに、最近の軽量級は日本人選手が多く世界王座を所持しており、「日本人回し」と感じるのも理解できます。ですが、それはむしろ日本ボクシング界の層の厚さと世界的評価の高さを示しているとも言えます。井上尚弥選手を筆頭に、技巧・スピード・戦略性に優れた選手が次々と台頭しており、彼らの試合は世界中のファンが注目しています。

      一方で、あなたが注目しているブライアン・ノーマン vs デビン・ヘイニー、アントワン・ラッセル vs 平岡アンディといった試合は、まさに“今のボクシングの真髄”ですね。技術・スピード・メンタルの駆け引きが凝縮されていて、軽量級の「芸術的」な試合と対照的に、力と戦略がぶつかるリアルな戦争のような緊張感があります。

      つまり、「これぞボクシング」という言葉は、

      軽量級の繊細な技術戦にも

      中量級の迫力ある実力勝負にも

      どちらにも当てはまるのではないでしょうか。ボクシングの魅力は、その多様性にこそあると思います。

      0
      0
      • AIの文章のよう

        そうじゃなく、軽量級にもすごいボクサーはいるんです。アマチュアのメダリストとか見てるとそうです。しかし軽量級はなかなかプロになれないのです。稼げない、プロモーターがいない。だから日本人が目立つ構図になるんです。

        1
        0
        • 軽量級を日本が経済的なレベルを上げた結果とも言えます。アマのトップ選手が今は少ないのは残念だけど今の軽量級を「日本人ばかり」と片づけるより、日本が軽量級ボクシングの稼げる場作ってると見た方が、ずっと意義深いと思います。

          1
          0
  9. 大げさだな

    ただのWBC世界王者決定戦ですよ。

    中谷潤人の返上した空位のタイトル。

    レベル的にも世界戦としては平凡クラスでしょう。

    そんなにすごいなら中谷やバムに挑みなさいって話です。

    2
    1
  10. 「メイウェザーVS那須川天心」を引き合いに出しているが
    あの試合はボクシングとしても公平なルールではない明らかな対格差があったものであり、しかも当時の天心はボクシング未経験。ルールも体格も条件も違いすぎました。

    あの経験の「効かされたら立て直せない」「通用しなかった」「泣いていた」を弱点とするのは、まとはずれです。

    確かに、井上拓真選手のキャリアは長く、技巧も円熟しています。
    しかし、那須川天心は「キャリアが浅い=伸びしろがある」という利点を持っています。

    帝拳ジムでのスパーで「ボコボコにされた経験」などと書かれていますが、管理人の妄想でしかありません。

    「踏み込みが浅い」「パンチが強くない」との指摘もありますが、現時点では「判定が多いボクサー」であっても「判定狙いのボクサー」ではありません。

    拓真が和氣や栗原に勝った時と同等の差でそれより格上のモロニーに勝ってるくらいだから技術は高水準です。

    勝負が判定までもつれた時、より多くのラウンドを支配できれば管理人の様な「自称ボクシングファン」から「那須川ごとき」と言われる時代は、もう終わります。

    ボクシングとキック、異なる道を進んできた天心が拓真を超える瞬間こそ、時代の転換点になると期待してます。

    2
    3
        • 「悪くもない」人間を嫌って失敗を望むのは、その人の内面の方がよほど問題あると言えるでしょうね。
          あなたや管理人がそうであるように。

          0
          3
          • 誰を応援しようと自由ですが、「悪くもない人間」に対して執拗に失敗を願ったり「嫌いだから失敗しろ」までいくと、それはもう応援じゃなくて悪意です。

            もはや“ファンの自由”というより“性格の歪み”の領域でしょう。

            自由はあっても、そこには最低限の品位や良識が伴うものですから。

            管理人のような自称「私のようなボクシングマニア」が全くスポーツのファンでないことがよくわかる。

            1
            3
          • 「嫌いだから失敗しろ」
            なんて誰も書いてない。
            おのれがはじめて書いた。

            2
            1
          • 確かに、「嫌いだから失敗しろ」なんて、一言も書いていません。
            しかし、文章というのは直接書かれた言葉だけで構成されているわけではありません。
            そこに込められた“トーン”や“願望”が、意思として読む側には伝わります。

            記事には、こうありますね。

            「メイウェザー戦で泣いていた」から
            「効かされたら立て直し出来ない」はず
            「帝拳の選手にボコボコにされた経験もある」はず。

            これらの表現は推測と妄想まであります。
            しかも、根拠よりも“見下し”のニュアンスが強い。
            文意は「嫌悪感」そのものです。

            誰も「嫌い」と書いたとは言っていません。
            ただ、嫌っているようにしか読めないという事実があるだけです。

            1
            2
          • 取り巻きの金銭的な野望などという言葉まであったな。

            試合が決まる前までは、堂々と「天心や武居は拓真には劣る」と書いていた。

            ところが、いざ試合が決まって話題になり始めると、

            『格が違うと余裕をこいた態度をしていると足元をすくわれることになるだろう。』

            ……おや?
            いつの間に、那須川天心が「勝つ可能性もある」側に入っているんでしょうか?

            つまりこういうことですよね。
            もし拓真が勝ったら → 「やはりキャリアの差が出た」
            もし天心が勝ったら → 「ほら、余裕をこいてたから足元をすくわれた」

            どっちに転んでも「正しかった」と言えるように保険をかけている。

            本当に拓真を天心や武居に勝るじているなら、
            最後まで「井上拓真が勝つ」と言い切ればよかった。
            でも、そうしなかった。

            皆さんも心のどこかで那須川天心に井上家の世界王者の敗北の可能性を感じていたからですよ。

            結果として、那須川天心が勝てば、記事やコメントが分析だったのか、願望だったのか、それがはっきり浮き彫りになるだろう。

            1
            2
  11. 僅差判定ではなく、天心が失神するくらいの勝ち方しないと拓真としては負けくらいのファイトをしてくれ。天心ブームを終わらせよう。

    2
    0
  12. 【今までのままだと那須川天心が勝ってしまう】
    に賛成ですね。
    アンカハスに見事なKO勝ちをして、ひと皮剥けることを凄く期待したのですが、結局変わらず。
    【やれば出来るオレ】で何か満足しているのか?
    この辺は、偉大な兄の影響も大きいと思う。
    勝っても負けても、今回の試合で剥けなければお終いにすべきと思います。いいトレーナーになれる筈。

    しかし、上の結論では、現時点での総合力は天心が上となる筈なんですけど。
    何かを除いた総合力ってことなんでしょう。

    3
    0
  13. 意味も根拠もなく自分のセンスに酔いしれていると拓真は負けるだろう。根性見せてほしい。見たことない。

    7
    0
  14. 拓真は覚悟を決めて兄貴のようにKO勝利を目指して欲しい。また際どい判定、相手に合わせるだけならもう好きになれない。引退すべき。

    4
    0
  15. ウバーリに負け、古橋岳也戦も俺には大苦戦にみえたけど、なぜか解説は拓真を褒めるんだよな。偉大な人の弟だからかな?

    5
    2
  16. 決して悪カードではないけど、
    片や長期休養はわかるけど、加えていきなり世界戦はない
    片や露骨な決定戦狙い
    そういうの触れない回り。
    勝てばOKとはいえ。

    6
    2
  17. 天心は判定型に落ち着いてはいるけど、その分そこいらのボクサーより真っ当にボクサーしてるから、あんま「キックの人VS純粋なボクサー」って印象ないんですよね。
    普通に優秀なスピード型の技巧派対決としか思えない。

    12
    1
  18. みんな熱狂してますが、これはただの興行収入がいいからねじ込んだWBCウハウハ案件です。負けただけの拓真の順位が上がるのは不当です。他のランカーは気の毒です。

    5
    3
  19. この染みついた応戦するだけのスタイル

    そうなんですよね

    いつも受け身

    自分から仕掛けない

    4
    0
  20. 拓真VSリボリオ・ソリス
    天心VSジェイソン・モロニー

    たいして変わらんとおもう

    決して強いランカーではない

    2
    7
    • バンタムで10年間世界ランカー以上の相手に0勝4敗1引分のソリスとバンタム級で世界ランカー以上の相手に8勝4敗(天心戦以外全て世界戦)のモロニーを比べたらいかんでしょ流石に。

      6
      1
  21. 那須川天心の、取り巻きの金銭的な野望

    ↑嫌味なコメント。

    キック自体から天心を知るものからすれば天心に対して熱望された相手は間違いなく常に武尊であり、武居ではなかった。
    武居はこの二人には越えがたいほどに差があった。

    むしろボクシングに来た天心を自陣営の武居とやたらライバルにしたがっていたのは大橋の方でしょう。

    2
    10
  22. 拓真は、天心がこれまで対戦してきた相手の中で「ベスト・オブ・ベスト」と称され、試合が決まる前には「天心は拓真には勝てないだろう」と断言する声も一部にあった。確かに拓真は世界トップレベルと評価されているが、実際にこれまで勝利してきた世界ランカーたちは、階級下のアンカハスを除けば、いずれも対世界ランカー戦績で負け越しているボクサーばかりである、栗原、和氣、古橋、石田、ソリス。そして唯一、勝ち越していたウバーリには敗れている。

    この点を指摘すると、一部のボクシングファンからは「戦績だけで判断している」「試合内容を見れば拓真の強さは一目瞭然だ」といった反論が繰り返されてきた。では実際に、天心がこれまで勝利してきた、いわば“弱いから勝てた”とされる世界ランカーたち以上に、拓真は本当に優れた試合を見せることができるのか――その点は非常に興味深い。

    7
    3
  23. 浜田代表の言葉からすると、賭けに出たんでしょう。
    天心、もう後がないよ、と。

    一皮剥けるか、はてまた化けるか?
    今までの拓真のままなら一皮剥ければOKでしょうが....

    0
    9
    • なんでもう後がないの?
      パワーのインパクトに欠けるけど、これ以上ないほど順調に来ているじゃないですか?
      たった7戦ですよ。

      11
      4
          • 時間がだったけど、書いておこう。

            つまり、帝拳の期待は、そんなもんじゃ無い、ということ。

            ここまで言わないと判らないのが..........
            しかし、これでもわかる筈無いのもわかっているけど。

            まともに文を読める人、理解できる人ほぼ居ないね。ここは。

            1
            6
  24. この試合は本田会長がよくゴーサイン出したなぁと
    ボクサーとしての純度や実力・経験からすれば拓真なんて超危険な相手なのに帝拳陣営もよほど自信があるんだろうか?

    3
    0
    • 拓真は世界王者としたら普通だろ。クリスチャン・メディナの方が怖いし、堤は根性あるし、バルガスもまあまあ強いし、次が世界戦なら順当な相手だろう。

      6
      1

※相手に対し失礼だとおもわれるコメントは削除される場合がございます。

おすすめの記事