最後の天才/ゾラニ・テテVSオマル・ナルバエス

今注目度ナンバーワン王者がある意味この男、テテだろう。6秒目の右フック一閃、11秒KOという金字塔を打ち立てたバンタム級王者。

彼はゴニャ戦の前、「短い夜になる」と予告KOをしていましたが、
「同じアフリカ人なので4ラウンドまでは生かす」とも言っておりました。

「えーん、あの約束は嘘だったの?」
ゴニャ

2冠王者のバーネットに統一戦を打診するも、逃げられてしまいました。代わりに、指名挑戦者まで勝ち上がったベテラン、オマル・ナルバエスが挑みます。

井上がSフライ2に出ず、バンタム級に進出しそうなので、この試合は興味深い。軽量級で42歳の元2階級長期王者ナルバエス、まだやるのか、驚異的な戦績ですが、彼の2敗はアウェー。アルゼンチンを出た2戦を落としている。鋭利で背の高いテテに対しアウェーでどこまでできるのでしょうか?

元々、ナルバエスは総合力と運動量の選手で、一発のパワーはない。連打で相手を降参させるスタイルだ。ディフェンスも固く、ドネアのキレるパンチを全部ガードしたほど。(しかしガード以外何もできなかった。)この生涯2敗、ドネアと井上戦だけであるが、完敗であった。

固いブロックと旺盛な運動量で鋭利なテテの懐に入れるかがカギだ。

レジェンドというべき偉大な戦士、ナルバエス相手でも今のテテは圧倒的に支持されるだろう。左ストレートやアッパーが怖い選手だが、ゴニャ戦の右も強烈で、日本の帝里はテテの右ジャブだけで何もできなかったほど。

軽量級では最も説得力あるKOパンチを持つパンチャーだ。

たぶん裏番付ではバーネットを超えてテテがナンバーワンのバンタム級だろう。Sフライ級の井上と同じで戦いたくても相手が逃げてしまう。しかしテテは実は最近王者になったばかりで、大森に勝ったタパレスが体重超過ではく奪されたのを機に昇格したのだ。順当に強いものが王者になって本当に良かったです。

予想はテテのKOだが
ナルバエスがキャリアフル回転でどこまで粘れるかですね。テテはロングレンジ、中間距離が怖いがブルファイトでグイグイ押し込まれると脆そうなところがあります。たぶん地元判定だろうが、テテにはロベルト・ドミンゴ・ソーサなるアルゼンチン人にSDで敗れた過去もあります。

おまけ

テテのニックネームはLast Born(最後の天才)
8歳でボクシングをはじめた。
ブヤニ・ブングとウェルカム・ヌシタが憧れでした。
後にブヤニ・ブングに指導される事になります。

400戦以上のアマチュアキャリアがあり負けたのは3度だけだそうです。

さらにおまけ
先日の激闘

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