慧眼の死角/井上尚弥とノニト・ドネア

この記事、紹介しようかとおもいましたが尊敬するジョー小泉氏の記事なので、いいかげんな訳はできません。井上尚弥が世界に大アピールとなった5月、その他日本人の多くが世界に挑んだ待望のマンスリーでしたが、結果的には"2019年5月は、日本のリング史上最悪の月として記録されるかもしれない"のだとか。

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May 2019 might be recorded as the worst month ever in the Japanese ring history. All Japanese boxers aren’t Inoue.

すべての日本人ボクサーが井上尚弥になれるわけではない・・・

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昨日、これから書くぞと煽りだけして具体的な妄想はしなかった決勝戦ですが、挑発的なタイトルでボヤかせていただきます。

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こんなタイトルですが、井上尚弥は個人的にもはやP4Pナンバー2です。
あと数戦でナンバーワンになるかもしれません。

井上尚弥・慧眼の死角

  • 限界を知らない
  • 敗北を知らない
  • 自分より強い者を知らない
  • (バンタム級で益々)試合時間が短い
  • 長丁場を知らない
  • 歯車が狂った時の対応を知らない
  • 不意に効かされた時の対応を知らない
  • ライバルがいない

これらは決して弱点、欠点ではない。むしろ素晴らしい事です。バンタムに上げてから特にフィニッシュが早く、未だ5分足らずしか経験してません。井上の過去インタビューでも言ってたように(ような気がする)デビッド・カルモナ戦が苦戦といえば一番の苦戦だった、というのは単に怪我をして仕留めきれず余計な被弾、疲労をしたに過ぎない。練習では壁や限界を示したことがあるのだろうか?誰も知らない。他のボクサーとは違う悩みや不安を抱えて戦い続けている。

ノニト・ドネア・慧眼の死角

  • 限界を知っている(主に階級の壁)
  • 敗北を知っている
  • 自分より強い者を知っている
  • ありとあらゆる強豪と戦ってきた
  • ありとあらゆる展開の試合も経験済み
  • 己を知っている

強いて、井上と対比で出してみました。
(ピークの)リコンドーがなんたるか、でかいパンチャー(ウォータース)がなんたるか、階級上を熟知している。敗北を知るという事は己の何が通用し何が通用しないのかを熟知しているという事だ。そしてバンタム級では敗北も苦戦も(ほぼ)ない。この階級では絶対の自信を誇る。

海外ではミニタイソンと言われる井上尚弥だが、圧倒的なパワーと瞬殺劇でそう例えられているのだろう。結果的にタイソンが苦戦した、ベストと回想するファイターの多くはタイソンと長いラウンド戦ったものたちだった。しかしピーク時のタイソンであれば敵はほぼいなかったであろう。

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井上には今のところ、回想録を語るようなライバルがいない。

あいつのジャブは厄介だった
スピードがやばかった
打たれ強かった

とか語れる試合がない。
それはいい事なのだが、いつまでそれが続くのか・・・

まだまだ先でしょ。

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コメント一覧
  1. 評価の高いロマですら限界は見えてますしダウンもしてるし事故ですが負けてもいますので
    あれが負けではないなら山中もネリに負けてないという風潮でも良いですが残念ながら世間は負けたという風潮になってますのでロマも負けたという風潮で問題ないと思ってます
    やはりいろんな要素を考えても限界が見えない選手は本当に恐ろしいです
    同じ階級のチャンピオンクラスの選手をあのような倒し方する選手は
    上で名前が挙げられてる選手達でもできませんのでやはり評価が高くなるのは当たり前だと思います

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  2. 他のスポーツのスーパースター達と同じようにこれからの評価を決めるのは数多の素人と呼ばれる人たちの人気によるものですから、プロの評価だけで終わって欲しくないですね。
    それだけに日本開催はちょっぴり残念です。
    ドネアはあっさりクリアすると予想しますが、メディアが具志堅越えとか言い出さないか懸念してます笑

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  3. ロマチェンコ選手は、フェザー級からですが、現在ライト級の現世界王者として戦っているので、中量級の選手にならないのですか?
    スーパーフェザー級まで軽量級で、ちょうど真ん中のライト級から、恐らく中量級になると個人的には認識していますが?

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  4. ナルバエスが舐めてかかったと言うのは別に否定はしませんが、どのみちあんな風にボディで倒されて負けてる訳ですから、しっかり準備して戦ったとしても結果はそんなに変わらないでしょうね。「彼には輝かしい将来が待っている」完敗を認めなければ出てこない言葉です。

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  5. それぞれに色んな意見があるのは楽しいものです。そして、井上をはじめとする美しいボクサーを皆さんと検証出来る事、幸せに思う次第です。

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  6. 確かに階級が違いますが、仮にバンタム級とウェルター級やミドル級のトップクラスと比べるには、バンタム級では4団体統一か15度くらい防衛しないと比較出来ないように、個人的には思います。

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  7. 長距離では高精度にしてストレート並の威力のジャブ、中間距離だとパヤノを沈めた右ストレート、至近距離ならロドリゲスを戦闘不能にした左フック。

    弱点云々はさて置き、火力モンスター過ぎませんか。

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  8. 最終目標はフェザー級。ちょうどいい‼ これはもう本人が言うんだから、それでいい。
    みんなで応援しましょう。(笑)

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  9. 井上尚弥が、これまで1番強かった相手に、田口良一を挙げましたね! あんたは偉い。

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  10. 井上が鍛えるべき一番のポイントは前に出てくる相手との闘い方だと思う。
    足を使って捌こうとするのではなく、ロープを背負う事なくリング中央で足を止めての接近戦で、相手のパンチをいかに貰わずに効果的なパンチを打ち込めるか、また、その打ち込むパンチのバリエーションも増やして欲しい。
    スピードがある井上は中間距離&長距離では滅法強いので、接近戦で相手を上回る事が出来れば、ほぼ無敵だと思う。

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  11. 中量級以上の選手と軽量級の井上選手では、今まで戦ってきた対戦相手の質も含めて、現時点では比較が出来る段階ではないと思います。

    >日本人は海外ブランドに弱い。海外の「一流選手」というだけで先入観で必要以上に評価するのが常だからこういう意見があるのは仕方が無いが、階級を考えなくても肩を並べる位のところに居るのは確かかと。300歩譲っても、次点ぐらいのところには居ると思うよ。

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  12. プロでの無敗記録を持つメイウェザー選手やリカルド・ロペス選手より、晩節を汚した敗けがあるパッキャオ選手やタイソン選手などの方が、記録より記憶に残る魅力があるボクサーだと私は思います。

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  13. >中量級以上の選手と軽量級の井上選手では、今まで戦ってきた対戦相手の質も含めて・・・

    やはり未だにこんなこと言う人がいるからなあ。階級が違うんだから当たり前の話で。チャンピオンクラスの選手をほとんどKOしてる、そんな選手は他の階級でもいないわけでね。だから階級の重い選手たちも井上を評価してる。素人ではなく、プロが評価してるんですよ井上を。ミュージシャンズ・ミュージシャンって言葉と同じように、井上はプロからの評価が高い。素人ほど質がどうとか言うんですよね

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  14. ロマチェンコ以外は晩節を汚すというか、色々あって、あってはならない敗北も多くしたのでそういう歴史に倣って欲しいです。適正階級にライバルがいなけりゃ仕方ないですがロマゴンやドネアの階級アップはロマンと無謀が入り交じっていました。

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  15. 流石にロイジョーンズ選手・タイソン選手・ロマチェンコ選手などの中量級以上の選手と軽量級の井上選手では、今まで戦ってきた対戦相手の質も含めて、現時点では比較が出来る段階ではないと思います。

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  16. 揚げ足を取るようで、申し訳ないのですが、ナエバレスではなく、ナルバエスの間違いではないですか?
    まあナルバエス選手はドネア戦と違い、ライトフライ級から上げてきた井上選を舐めてかかって、試合をしたのは間違いないと思います。

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  17. ノブさんに共感です!強すぎるが故のジレンマですね。評価は彼がボクシンググローブを壁に吊ってからで良いではないでしょうか。ナエバレスのセコンドが井上をリング上で見たときに、「迂闊だった、まさかこれほどのボクサーだったとは」って後悔したらしいですから。ナエバレスもミスリアスだと言った位なので、私には人智の範疇を超えた最強のまさしく、B.B(ベストボクサー)です。

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    • 井上尚弥とドネアのツイッター動画見させて頂きましたが本当にビックリ。
      コピーして自分の動きにしている井上尚弥と本家ドネア!ますます楽しみでもありますが、今まで以上にドネアは井上にとって怖い相手だなと思いました。

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  18. 多分、井上はずっと試されてない、証明していない、と、いわれ続けるんだとおもいます。我々の理解を超えた、タイソンや、ウィテカー、ロイジョーンズ、ロマチェンコの如く。

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