この記事、紹介しようかとおもいましたが尊敬するジョー小泉氏の記事なので、いいかげんな訳はできません。井上尚弥が世界に大アピールとなった5月、その他日本人の多くが世界に挑んだ待望のマンスリーでしたが、結果的には"2019年5月は、日本のリング史上最悪の月として記録されるかもしれない"のだとか。
May 2019 might be recorded as the worst month ever in the Japanese ring history. All Japanese boxers aren’t Inoue.
すべての日本人ボクサーが井上尚弥になれるわけではない・・・
[st-card id=74226 ]昨日、これから書くぞと煽りだけして具体的な妄想はしなかった決勝戦ですが、挑発的なタイトルでボヤかせていただきます。
[st-card id=26289 ]こんなタイトルですが、井上尚弥は個人的にもはやP4Pナンバー2です。
あと数戦でナンバーワンになるかもしれません。
井上尚弥・慧眼の死角
- 限界を知らない
- 敗北を知らない
- 自分より強い者を知らない
- (バンタム級で益々)試合時間が短い
- 長丁場を知らない
- 歯車が狂った時の対応を知らない
- 不意に効かされた時の対応を知らない
- ライバルがいない
これらは決して弱点、欠点ではない。むしろ素晴らしい事です。バンタムに上げてから特にフィニッシュが早く、未だ5分足らずしか経験してません。井上の過去インタビューでも言ってたように(ような気がする)デビッド・カルモナ戦が苦戦といえば一番の苦戦だった、というのは単に怪我をして仕留めきれず余計な被弾、疲労をしたに過ぎない。練習では壁や限界を示したことがあるのだろうか?誰も知らない。他のボクサーとは違う悩みや不安を抱えて戦い続けている。
ノニト・ドネア・慧眼の死角
- 限界を知っている(主に階級の壁)
- 敗北を知っている
- 自分より強い者を知っている
- ありとあらゆる強豪と戦ってきた
- ありとあらゆる展開の試合も経験済み
- 己を知っている
強いて、井上と対比で出してみました。
(ピークの)リコンドーがなんたるか、でかいパンチャー(ウォータース)がなんたるか、階級上を熟知している。敗北を知るという事は己の何が通用し何が通用しないのかを熟知しているという事だ。そしてバンタム級では敗北も苦戦も(ほぼ)ない。この階級では絶対の自信を誇る。
海外ではミニタイソンと言われる井上尚弥だが、圧倒的なパワーと瞬殺劇でそう例えられているのだろう。結果的にタイソンが苦戦した、ベストと回想するファイターの多くはタイソンと長いラウンド戦ったものたちだった。しかしピーク時のタイソンであれば敵はほぼいなかったであろう。
[st-card id=69106 ]井上には今のところ、回想録を語るようなライバルがいない。
あいつのジャブは厄介だった
スピードがやばかった
打たれ強かった
とか語れる試合がない。
それはいい事なのだが、いつまでそれが続くのか・・・
まだまだ先でしょ。