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卑劣な街/カネロ・アルバレスVSダニエル・ジェイコブス

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「卑劣な街」とはやや過激ですが、私の言葉でなくそういう韓国映画がありましてそこからいただきました。たいした内容じゃなかったですが、そんなタイトルが似合う映画ではありました。なんとなく、この記事にこのタイトルが合う気がするのは、ラスベガスに、カネロに、GBPやDAZN、それに群がる金の亡者たちにお似合いだからか。この腐敗構造をダニエル・ジェイコブスに託すには荷が重い気がしている。

元ミドル級統一王者ゲナディ・ゴロフキンのトレーナー、アベル・サンチェスは、カネロ、ダニエル・ジェイコブス、両方に精通している。過去2年間で2人との対戦に向けてゴロフキンをトレーニングしてきた。

カネロとジェイコブスは5月4日にラスベガスのTモバイルアリーナでIBF,WBA,WBCのベルトを賭けて激突する。

ゴロフキンは2017年3月にジェイコブスに12回判定勝ちをした。同年9月にはカネロと物議をかもす12回引き分け、2018年9月の再戦でユナニマスで敗れた。それらの経験から、カネロはジェイコブスにとってスキルもハンドスピードも上回ると確信している。

サンチェス
「(この結果からして)カネロが勝つだろう。しかしジェイコブスもすごいファイターだ。カネロのハンドスピードとボクシングスキルがジェイコブスを上回るとおもうけど。」

しかしサンチェスはジェイコブスが勝つ可能性も捨ててはいない。それでもカネロにラスベガスで判定勝ちするのは至難の業であると忠告する。

サンチェス
「ジェイコブスが判定で勝てないと言ってるんじゃない。しかしラスベガスで戦うという事は既にジェイコブスは少なくとも3ポイントはカネロに献上したも同然だと自覚すべきなんだ。ラスベガスで判定勝ちするのは困難なことだ。だが絶対無理だとはいわないよ。

ラスベガスは特定のファイターに肩入れする悪しき歴史があるんだ。始まりはフリオ・セサール・チャベスだった。その後はフロイド・メイウェザーになり、今はカネロだ。彼らは街を莫大な金で潤す。メイウェザーVSカネロでジャッジの1人は114-114でドローとつけた。俺にいわせれば、あの街、ラスベガスにはある種の悪意や汚職、腐敗があるんだ。」

個人的にも同意する。
ボクシングに限った話ではないだろう。人気者、金を動かすものが常にVIPだ。元々ギャンブル、汚れた金の街である。そしてボクシングも興行だ。より多くの金を動かす、関係者を潤すファイターが優遇される。

一番きれいだったのはゴロフキンがカネロを初戦でノックアウトしてケリをつけ、そして二度と戦わないことだった。しかしカザフスタンの無名上がりにラスベガスの帝王は荷が重すぎた。カネロは負けても負けにならず、ライトヘビーまで口にするバトルサイボーグに生まれ変わった。

ゴロフキンVSカネロ2がリアルファイトであるなら、ジェイコブスでは歯が立たないだろう。しかも会場はカネロの舞台、ラスベガスTモバイルアリーナ。ジェイコブスはしぶとく勝ち抜いてはきているが、スレッキ戦やデレビヤンチェンコ戦は接戦だった。好材料に乏しい。

試合が実現しただけでビッグマネー獲得となるジェイコブスは自信に満ちたコメントを残すも「KOか判定かは気にしない。ジャッジがフェアであればいいね」とのんきな事を言っている。

負けてプライドを捨て巨額を手にするか
カネロを倒して歴史に名を残すのか

この2択しかない。

アベル・サンチェスがそれでもジェイコブスの勝利を否定しないのは、元々骨格の大きなジェイコブスが、カネロに負けないフィジカルと当日の体重、体格差でクルーザー並の肉体を作り、サイボーグを破壊する姿にわずかな可能性を見出しているからだ。(それでもゴロフキンには勝てなかった。)

この試合はただのミドル級の世界戦ではない、バトルサイボーグを破壊する、倒して完全決着、ラスベガスのシナリオを裏切る、ジャッジに採点を委ねないという条件つきのファイトなのだ。それをジェイコブスが深く自覚してくれればいいが・・・

「ジャッジが公平であることを願うよ」

と言ってるうちは無理だろう。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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