
同胞のミゲル・ベルチェルトとの対戦を求めてSフェザー級に転向したメキシカンアイドルバルデスのチューンナップ。ジェイソン・ベレスはトップクラスには勝ちきれないが、ライアン・ガルシア相手に判定まで粘った強豪32歳。観た感じSバンタムかフェザーの骨格のバルデス、エディ・レイノソ門下としてはサイボーグ化があまり感じられないバルデスのパワーアップ具合に注目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
バルデス | 10 | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 88 |
ベレス | 10 | 10 | 9 | 9 | 8 | 9 | 9 | 10 | 8 | 82 |
無観客も定例化してきたトップランク興行。これがボクシングの新しい形なのかもしれない。
ベレスはセコンドの一人みたくグレーのポロシャツとピンクのキャップで入場
1R
バルデスの方が速くて鋭いが
少し大きなベレスがマイペースで前に出て手を出す。
試合の途中でCMになったのでわからない。
10-10
2R
互角だが体格の利があるベレスの方が積極的。でも遅くキレがない。
バルデスは速くシャープだが、ベレスのフィジカルに下がりながらカウンターという展開。
バルデスは左目下が赤い。
ベレス10-9
3R
様々な強豪と戦ってきたベレスはバルデスくらいのパワーには屈しないか。
体力負けはしていない。
バルデスはいつも通りだが、明らかに大きなベレスのフィジカルに苦労している。
ベレスが押しているが、タイミングのいいパンチは
バルデス10-9
4R
バルデスの方がスピードもスキルもあるが、ベレスの方が体格、体力があり
前に前にプレスしていく。バルデスは下がりながら大きなパンチでカウンター気味に打ち返していく。
見栄えでバルデスだろうが、厳しい展開といえそうだ。
バルデス10-9
5R
クリーンヒットはバルデスもずっと下がり押されている展開。
ミゲル・ベルチェルトは雑で打たれるところがあるから、サイボーグ化したらバルデスかもと
おもっていたが、サイボーグ化はしていない。スーパーフェザーではパワー型ではない。
しかしバルデスの大きな左フックがクリーンヒットし足が揃ったベレスがダウン。
顔面はバルデスの方が紅潮している
バルデス10-8
6R
接近戦、頭をつけた打ち合いになってきた。
ベレスの方が馬力があるが、遅くて正確性に欠ける。
バルデスは致命的な被弾はしないでクリーンヒットで上回る。
積極的なのはベレス
また試合途中でCM
バルデス10-9
7R
同じ展開。
ベレスが前に出るがバルデスが下がりながら正確性で上回る。
体力的にはバルデスも苦しい。
見栄えでバルデスだろうがダメージ的には互角ではないだろうか。
互角にみえるがこういう時はいつもバルデスにポイントが付く。
バルデス10-9
8R
ベレスは階級の壁をバルデスに知らしめているが有効打がない。
常にフィジカルで押してはいる。
バルデスは下がりながら大振りのカウンターのみ。
的確性、有効打だけは上をいくが常に押し込まれている。
フェアに採点すればベレスではないかな。
ベレス10-9
9R
先日のベルチェルトの出来も悪かったが、この試合をみてニンマリだろう。
ベレスローブローで減点か。
恐らく大差判定でバルデスの勝利になるだろうが、バルデスにとっては大苦戦だ。
バルデスは大きく体力ある相手を効かせるために常にパンチに力みを感じる。
死力で打ち合うも互角。
バルデス10-8
10R
ポイント差はついても内容は互角
馬力、体力ではベレスが上だった。
バルデスは大きくフィジカルの強い相手に苦戦しつつも
下がりながら正確性で上回った。
ダウンをとれそうな大きなパンチをクリーンヒットさせても
ベレスは前に出て来る。
最終回は両者にビッグパンチ、特にバルデスにいいパンチがあり
左フックでベレスはまたもやダウン。
そこをバルデスが追撃でレフリーストップ。
最後にバルデスがなんとかKOした。
大振りだが正確な左フック、これしかベルチェルトを倒す武器はないかも。
前座
アイザック・ドッグボゥVSクリス・アバロス
ドッグボゥ、やはり強い。打ち合いの中でも正確性、タイミングがよくじわじわアバロスを痛めつけて8回レフリーストップ。アバロスはいつも我慢してレフリーに止められるな。
エドガー・バーランガVSエリック・ムーン
13戦全勝、全初回KOのバーランガに11勝2敗のムーンが襲い掛かっていくが身体の厚み、パワーが一回り違う。冷静に対処して打ち返すバーランガが反撃しロープ際で上下のコンビを打つと貝になったムーンの側頭部に右フックがヒットしムーンダウン。
見た目以上に効いたムーンは朦朧とし立ち上がることが出来ず。
14戦目も余裕の初回ノックアウト。
バーランガはスキルは普通だが、パワーが凄まじい。ミドル級のニュージェネレーションだろう。人気が出そうだ。
汗もかかず勝利したバーランガはリングで腕立て伏せ