時間との闘い/張志磊VSジェリー・フォレスト

世界のボクシングニュースはカネロ一色でしょうが、このサイト的にはこの試合を。

張志磊 22勝17KO 37歳

2007年と2009年の世界選手権で銅メダル、2008年のオリンピックで銀メダルを獲得。
2012年のロンドン五輪では2回戦でアンソニー・ジョシュアに11-15で負け。

この敗北の雪辱と中国初のヘビー級世界王者を目指してはいるが、37歳と高齢なのが懸念材料。

多くの識者は、王座には手が届かない、時間がないと感じているだろう。
自分もその一人だが、その実力は眉唾ではなく本物だ。

ジェリー・フォレスト 26勝20KO4敗 32歳

アメリカのヘビー級ランカーで、トップレベルでは負けているが、本物の実力者。

試合は序盤の3回にそれぞれ1度づつ、計3度ダウンを奪う張志磊の圧勝ペースも、
若いフォレストが後半反撃し、スタミナのきれた張志磊を追い込んで、1-0のマジョリティードロー。
張志磊にはじめて引き分けがついた。

予想できる展開で、やはり張志磊の課題はスタミナ、時間なのだろう。
素晴らしい体格とカウンターのタイミング、テクニックを持っているが、12ラウンドは37歳には厳しそうだ。
各ラウンドでもう一回、派手なダウンを奪うことができれば、序盤レフリーストップもあっただろう。

しかしDAZNでカネロのアンダーで試合が出来たことが収穫であり、負けなかったことも救い。
人生たった一度のチャンス、大勝負には恵まれてもいい。

ちょっぴり悔しいけれど、アジア圏のヘビー級としては、間違いなく本物だ。
日本にこのレベルのヘビー級は過去から今までひとりもいない。

頑張れ、14億の巨大な星よ。

もっと多いだろう。

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