アジア人初のヘビー級世界王者誕生 ジョー・ジョイスVS張志磊

昨日は日本で暫定世界戦があったようだが、こっちのヘビー級の方が個人的には大事なのだ。

ジョー・ジョイスVS張志磊

ジョイスはリオで銀メダリストだっけ?ジョシュアの次の英国のメダリストだが、ジョシュアより年寄りで人気がなかったが、ジョシュアにない無骨なタフネスで無敗でWBO世界ヘビー級暫定王者になっていた。

若きプロスペクトのダニエル・デュボアをジャブで削った試合など、無骨にみえてどこまでタフなんだと今までと違うタイプのヘビー級の本格王者を予感させた。

対する張志磊は大昔、北京五輪の銀メダルという堂々たるアマチュア実績を誇るが、中国人で北京だからメダルとれたんじゃねぇ?とか、もう歳だし、見た目もおっさんだしで、本人は真剣でも周囲はプロの王者は無理だろうと冷めた目でみていたとおもいます。プロでの活躍を夢にずっとアメリカで頑張ってきたが、スタミナ難で引き分け、プロスペクトのフィリップ・フルゴビッチに初黒星など、彼の夢は期限切れ、終わりかけていた。

それでも、ボクシングは悪くなく、フルゴビッチ戦など勝ちに等しい内容に映った。サウスポーからのたしかなるテクニックと強打を持つアジアヘビー級の奇跡といえる完成度だったが、198センチ、110キロ超の身体で39歳はいかにも重く、年齢とスタミナに限界を感じる黄昏の時期に差し掛か手っていた。ジョイスも37歳と決して若くはないんだけども・・・

試合は6回途中、ジョイスの右目が完全にシャットアウトしたのを受けてドクターが続行を許さず、張志磊のTKO勝利となり、暫定ではあるがアジア人初のヘビー級世界王者が誕生した。これは歴史に残る大偉業であり、ムロジョンがタパレスに負けたどころの騒ぎではないが、日本ではほとんど報じられない。

ポイントではジョイスがリードしていたようだが、内容をみると張志磊の勝利であり、ジャブではなく左ストレートが何度もジョイスに直撃していた。ジョイスの危険なパンチは上手くカバーリングしていた。

負傷決着ということでスッキリしたものではなく、後半張志磊のスタミナは落ちるから、完全勝利とはいえないかもしれないが、立派な勝利だ。

体格で負けておらず、スピードでもテクニックでも上、パワーも互角に通用する、こんなアジアのヘビー級は恐らく二度と現れないだろう。

おめでとうございます。

張志磊5月2日で40歳、諦めないでよかった。

もっと老けてみえるけどね。

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