ドネアが王座に返り咲いたり、五輪金のルーク・キャンベルが負けたり、アンソニー・ジョシュアも危ないところを見せたり、ロイ・ジョーンズ今度こそ終わりか?という試合だったり・・・
色々ありましたが、個人的にはこの試合です。
イスマエル・バロッソVSケビン・ミッチェル
悪名高きWBA暫定王座戦で正規王座にはアンソニー・クロラがいます。
ケビン・ミッチェルは前戦、ホルヘ・リナレスに負けたばかりですが地元の期待値が高いのかチャンスによく恵まれます。
知名度のないバロッソ相手に今度こそはの王座戦でしたが、もうチャンスはないかもしれない痛烈な敗北を屈しました。
バロッソは以前とりあげたように32歳という年齢がうそのような老け顔で、スピードや技術的に特筆すべきものはないですが
エドウィン・バレロの再来かというべきすさまじいパワーを持っているようです。
この日もミッチェルを吹っ飛ばしたのは右ジャブで、その後のラッシュはガードされているにも関わらず、パワーで固いガードをこじ開けてしまいました。
踏み込みが鋭いというか、腰、肩が異様に入り体重ののったパワーパンチを打ち込むことのできる生まれ持った才能を感じさせます。
ミッチェルが打たれ弱いとはいえ、最初から強引にラッシュしていればもっと楽に終わったんじゃないかというほどのパワーでした。
スタイルは単純で遠い距離からジャブを基点にやや大振りで踏み込み鋭いビッグパンチを当て、当たったら一気にラッシュする。
このラッシュが尋常じゃないやばさを感じます。
フォーム、空振りをみても強打者特有の素質がみえます。
それでも長期政権築けるとはちょっとおもいませんが、面白い存在です。
しかしこの階級には昨日順当に勝ったフェリックス・ヴェルデホが控えてるんだよな。
相変わらず漫画のような派手なストレートで一撃勝ちでした。華は断然ヴェルデホの方があります。リナレスよりありますね。