ゲンナジー・ゴロブキンVSグジェゴシ・プロクサ

週末は長期政権王者シュトルムが負けたり、ミニマムの巨人ニコシナシ・ジョイが負けたりと動きがありましたが、この試合に注目しておりました。

第14代WBO/Inter-Continental/ミドル級王者
暫定~正規WBA世界ミドル級王者
第10代IBO世界ミドル級王者
ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
Gennady Golovkin
23戦23勝(20KO)

グジェゴシ・プロクサ(ポーランド)
Grzegorz Proksa
29戦28勝(21KO)1敗

そもそもお気に入りのディミトリー・ピログとの統一戦でしたがピログが負傷し代役で選ばれたプロクサ、ポーランドの選手でさえ珍しいですがそのボクシングスタイルが変則、フレキシブル、躍動感に満ちた才能あふれるスタイルだったのでとても注目していました。元王者のセバスチャン・シルベスターをスピードと多彩なパンチで圧倒した試合はアングリさせられました。

しかし相手はゴロフキン。一見、オーソドックスでスピードもなく凡庸なボクサーに見えますが、どんな相手にも対応できる技術と圧倒的な破壊力を備えているようでかなり強烈なKOをみせます。打ち合いにも強そうでタフネスぶりもうかがえます。この選手童顔ながら異常に破壊的な面を持っておりどこかコンスタンチン・ジューを彷彿とさせるものがあります。

試合は予想以上に一方的。動きは相変わらずのプロクサですが、ゴロフキンにはフェイントもクイックネスもあまり意味をなさないようでプレッシャーに押されていき、ショートでのパンチの重さにメッタメタにやられてしまいました。

もうちょっとスピードと運動神経でポイントメイクくらいできるだろうとおもっておりましたが、やはりゴロフキンは超強豪王者のようです。
ロンドン五輪の村田よろしく多少のテクやスピードは抹殺してしまう圧力、破壊力の持ち主のようです。

同じ日に長期政権だったシュトルムがダニエル・ゲールに負けました。
両者いい選手でゲールは性格までジェントルマンで高感度高いです。

チャベスJRVS第一人者のセルジオ・マルチネスの勝者
ダニエル・ゲール
ゲンナジー・ゴロブキン
ディミトリー・ピログ

この4人がミドル級のトップを争う構図となってきており、それぞれが対戦を辞さない覚悟でいそうです。
チャベスJRだけはノ―と言いそうですが・・・

いつのまにやらミドル級、面白くなってきました。
やはり強い者から逃げない、統一して真の王者を決めようじゃないかという姿勢がいいのだとおもいます。

私情をはさめば見惚れてしまうセルジオ兄貴かサイボーグなピログ、ナイスガイゲールを押したい気持ちがありますが
このゴロフキンという選手が一番侮れないかもしれません。

本当の意味での強さ、タフさみたいなごっついものを感じます。
試合によってスローにも不器用にも見えますが、アブラハムと違って相手に対応できているし、経験値、パワーという点ではナンバーワンでしょう、恐らく・・・

なんというか、骨太さ、見た目じゃわかりにくい真の強さみたいのをすごーく感じる人であります。

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