猛者が集うフェザー級の有力候補の一角、ジェネシス・セルバニアですが、別のルートを模索しているようです。もう、セルバニアの事は日本人だとおもって応援しています。この、もうひとつのルートは個人的にも賛成です。
しかし、まずは、10日、米国無敗の新鋭、カルロス・カストロにきっちり勝たなければ何もかも始まりません。
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2018年12月にWBOスーパーバンタム級王者のアイザック・ドッグボーがエマニュエル・ナバレッテに敗れた試合にジェネシス・セルバニアはショックを受けた。ガーナの新星の未来が約束されていたようなムードの中で、この試合は世界に衝撃を与えた。
その結果はまた、同じトップランクに所属するドッグボーに、2019年に挑戦を計画していたセルバニアの野望をも打ち砕いた。
セルバニアは昨年9月にカルロス・カールソンと戦った頃、ドッグボーが選択試合をクリアした後の対戦候補だった。しかしドッグボーはその大きな試合を前に、無名で指名挑戦者でもないナバレッテに顔面を破壊され、満場一致の判定で敗れてしまった。
セルバニア
「カルロス・カールソン戦の前にドッグボーとやりたかったね。」結局セルバニアはカールソンを3回でノックアウトした。
代わりに、セルバニアは今週土曜日の夜、トップランク傘下のカルロス・カストロと戦うことになった。ホセ・ラミレスVSホセ・セペダの前座、カルフォルニア州、フレズノでこの試合は行われる。
21勝9KO無敗という記録を持つカルロス・カストロは、ホームのアリゾナで全ての試合をこなしてきた。18歳でプロになる前には2つのシルバーナショナルグローブに優勝。約1年前にはタフなアレクシス・サンチャゴを10ラウンドでストップしている。その試合ではカストロは効果的にジャブを使うだけでなく、相手陣営がタオルを投げ込む前にはインサイドから踏み込んだアッパーやボディを上手く打ち込んでいた。
セルバニア
「カストロは積極的に前に出てくる好戦的なファイターだと聞いているけど、僕との試合ではそんなに好戦的には来ないとおもう。なぜなら彼は負けたことがない。接近戦でパワーショットを交換したりはしないだろう。」現在金沢でトレーニングをしているフィリピンのセルバニアは、コーチのマーク・メリゲンと意見が一致している。
メリゲン
「カストロは今までの試合では相手の正面に立って打ち合いもしてきたが、セルバニアを前にすると足を使って逃げることになるだろう。」セルバニアは最近、WBA王者のヘスス・ロハスを破って新王者になった徐のスパーリング相手を務めたばかりだ。
カストロはセルバニアとの試合時で27歳になる。セルバニアは2017年のWBOフェザー級タイトルマッチでオスカー・バルデスと激闘を演じ、その実力が世界レベルであることを証明した。
それでもセルバニアには未だ何の冠もありません。大善戦でWBO1位の座は確保しているが、トップランクのCEOのカール・モレッティはセルバニアのキャリアの大半を占めてきた階級で、別のプランを持っている。
モレッティ
「セルバニアに最も早くチャンスを与えるとしたら、一階級下のスーパーバンタム級での世界挑戦だろう。」セルバニアは今ではフェザー級が適正階級だと感じているが、スーパーバンタム級であれば確実に世界王者になれるとも感じている。最善の道はドッグボーを破ったナバレッテへの挑戦だ。体格のいいナバレッテは初戦でドッグボーをインプットしたので再戦でも返り討ちするだろうと考えている。しかしセルバニアが相手となると話は違ってくる。
セルバニア
「ナバレッテと自分はスタイルが噛み合うとおもう。僕はリングを走って逃げたりはしない。アタックしていきます。」しかしセルバニアはスーパーバンタム級では世界ランク入りしていないので、すぐにとはいかないだろう。カルロス・カストロに対する勝利がその扉を開くかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=cA06y8wpb3s
どんなに日本に多くのスーパーバンタムのホープがいても、日本のリングで一番だなとおもうのはやはりセルバニアだ。井上尚弥とやり合えるのも彼だけだろうし、総合的なバランスが一番ハイレベルに整っている。元々バンタム、スーパーバンタムの選手なのだ。
オスカー・バルデスにわずかに届かなかったのはフィジカル、一発の威力の差ともいえた。
(結果は残念な大差ユナニマスだったが・・・)
スーパーバンタムも険しく、ナバレッテやレイ・バルガスは試合時はフェザー級となんらかわらぬ体重に戻してくるだろうが、ラッセルやニヤンバヤルが君臨するフェザー級よりはセルバニアの長所が生かせ、弱い部分は緩和されるだろう。
トップランク所属として今度こそビッグなチャンスを掴んでものにして欲しいとおもう。