イエフゲン・キトロフのまさかのKO負けでミドル級戦線の楽しみが少し消えてしまいました。
彼の立場ですとこの敗北の意味は大きく、今後のボクサー人生をも左右するショッキングなものですが、WBCシルバー王座をかけて戦ったイマニュエル・アリームという選手は本物でもありました。
番狂わせですがラッキーじゃない、実力で掴んだ勝利です。
絶望的なまでに強いGGGが君臨しているせいで、決して激戦区といえぬ世界ミドル級の状況ですが、キトロフと並んでもう一人気になる選手がいるのです。
それがジェイソン・クイグリー(アイルランド)です。
ジェイソン・クイグリー
12勝10KO
ゴールデンボーイプロモーションが契約する秘蔵の選手、25歳
ロンドンでもリオでも、彼が五輪に出ていればメダリストは一人減っただろう。
ヨーロッパ選手権金
世界選手権銀
この世界選手権銀の相手が時のアマミドル級トップ、ジャニベク・アリムハヌリに屈したものだが(彼もプロデビュー)
自分のつたない翻訳で解釈する限りだと、この敗北が18か月に及ぶクイグリー33戦のキャリア唯一の敗北であると書いている。
訂正
ちょっと調べたら、もっと長いキャリアがあり
アマ240勝10敗だそうです。
えーっ!18か月で33戦って期間もキャリアも少なすぎな気がするし、それでこの実績、イエフゲン・キトロフあたりも下しているので、これはスーパー天才なんじゃないでしょうか?
しかも穿った見方をすると、唯一の敗戦、ジャニベク・アリムハヌリ戦はカザフスタンのアルトマイで開催、アリムハヌリの地元だから実際の内容はどうだったんだか?
動画がありました。
両者、めちゃ速いですが初回に2度ダウンを奪ったアリムハヌリの勝利で間違いなかった。
けど後半はクイグリーがやや押しているな。
そんなクイグリーの次戦はかつてのホープ、グレン・タピア
こちらも期待されたトップホープでしたが、カークランドあたりに叩かれて、デビット・レミューには何もさせてもらえませんでした。
この人もアマ130勝4敗という有望な選手です。
村田と同じ12戦のプロキャリアでランクはまだ10位なクイグリーですが、相手の質はこっちの方が高そうです。
グレン・タピアくらいですらやらないからな。
それにしても
ジャニベク・アリムハヌリVSジェイソン・クイグリー
ジャブ等が少ないスタイルだが、23歳と25歳、彼らが34歳GGGの次を担うミドル級であると感じました。
アリムハヌリなんて同国の後輩だもんね。GGGとは違うスタイルだけどよくこんな選手を育てたなぁ。