今日、ぼんやりみていたライブ試合。
USBAスーパーライト級タイトルというアメリカのタイトルマッチらしいですが、無名を除けば年間最優秀ものの試合でした。
レベル高いです。
イバン・バランチュク
13勝10KO
元はロシアのトップアマで世界ジュニアチャンピオン。
ロシアなのに米国でやってるってことは逸材なのだろう。
アベル・ラモス
17勝12KO1敗2分
中南米ルーツのアメリカンだろう。ホープのサバイバルに突入しており、唯一の敗戦は不完全ガイドで紹介したレギス・プログライスに屈したものだけ。
両者とも緩い試合も挟みながら、何度も無敗対決もしてきており、10戦以上するとそういう厳しいマッチメイクになっていくのが本場の特徴ですね。日本の久保なんとかのセルメニョへの世界戦が決まったようですが、久保という人のキャリアが米国ではやっと入り口といった感じでそこから20戦くらいまでは厳しいサバイバルマッチメイクを勝ち抜いていかないと次のステップはないのです。
両者、ハイレベルな激戦でした。
https://youtu.be/KDDl3hIkFQs
どこか、三浦VSベルチェルを妄想させるようなスタイルの両者で、バランチュクはギャーギャー叫びながらフックやアッパーを叩きつける。対するラモスはシュッシュと言いながらジャブを基点にきれいなパンチをまとめていく。
バランチュクに若さと体力があるのか、主導権と手数はバランチュクだが、応戦するラモスのパンチの質の方がいいといった展開。3回にバランチュクが痛烈なダウンを奪いますが、すぐさま立ったラモスが今度は左フックカウンターでお返しのダウン。両方クリーンなダウンでしたが、すぐ立ち上がるところが若さ、体力でしょう。井上弟がサルダールに食ったダウンを思い出します。
その後、もう一度バランチュクがダウンを奪い、最後まで手数と主導権を渡さぬタフネスぶりで防衛に成功しましたが、負けたラモスも食い下がり、素晴らしい能力でした。
こんなハイレベルなローカル試合をやっているんだな。
両者、日本人王者以上は間違いなし。
この階級の世界の壁は厚いですが、素晴らしいキャリアを積んでいるバランチュク、トップアマのわりには被弾するファイター型ですが、ものすごい無尽蔵のスタミナと精神力があります。挑戦者の位置には来るでしょう。
ジュニアの頃は52キロとあるから、パッキャオ並の増量ともいえます。
気になったら明日には上がるであろう動画をチェックしてみてください。