WBCバンタム級王者、ルイス・ネリVS山中慎介の再戦は3月の第一週の土曜日、日本開催で交渉が成立しそうである。交渉が成立すれば入札の必要もない。
ゼンファープロモーションのギレルモ・ブリットによると、交渉は上手く行き、入札の必要もなさそうだという。
ネリは今年8月に山中を4回KOし、山中は引退する予定でした。
その後、ネリに違法薬物のジルパテロールが検出されました。この成分は過去にエリック・モラレスやフランシスコ・バルガスにも検出されたもので、汚染された肉の消費によって検出されるクロンブテロールと同様の成分であるため、バルガスと同様、ネリを王者から退かせることはせず、再戦という形がとられました。
また、2月4日にはWBCフライ級王者の比嘉大悟に元世界王者のモイセス・フェンテスが挑戦することも発表された。フェンテスは直近の試合でウリセス・ララをKOし、田中に負けた日本に再来日する事になる。
新鮮味はないですが、ほぼ決まりました。
ネリはどのツラ下げて再来日となるのか、かなりいい条件提示されたのか?
悲しい事に世界ではネリが王者であると認識されており、世代交代、今後の主役はネリ、というのが抗いがたき流れですが、マニアは辛辣です。海外でも「この薬野郎」などとコメントされています。
当サイトコメント欄でも
山中なら勝てるという意見と
普通に完敗で再戦しても同じ
という意見に分かれている。
個人的には前者で、ネリは凡庸なランカー以上の火力、勢いはあるものの、山中の左右ストレートの恰好の標的たるスタイルなので、問題なく勝てるとおもっている。
モレノ2の山中で問題ないはずだ。
懸念はネリは必ず強襲してくる若いファイターなので、それに付き合わず対処する事だけだ。不器用な山中はカバーリングもコーナーワークも上手くない。防戦一方に見えてしまうところがある。ロープに詰まらず、下がらぬ事だ。
ネリは一発の選手ではない。必ず連打で攻めてくる。
ビラヌエバ戦でも終始攻めていた、前がかりの選手なのだ。
ビラヌエバが負けたのは終始気迫に押され、呑まれていたからだ。大人しく応戦するだけでは強襲はやまない。闘志をむき出しにしやり返せば、ダウンもとれたようにネリにパンチは当たる。ダウン癖があるくらい当たる。
そのためにガードを高くする、守る時は守るというのではなく、威嚇の意味でも手数を増やす事だ。容易に近づけぬくらい槍を放て。攻撃は最大の防御だ。ロープ際に下がるな、押すかリング中央で戦うべきである。
昨日のビリー・ジョー・ソーンダースがデビッド・レミューに対してやった事の応用だ。山中にはもっとパワーがあるし、全勝の肉弾野郎、クレタス・セルディンにイベス・ウリセが対抗したようなやり方が参考になるだろう。
逃げて翻弄するのでなく、随所に得意パンチを打ち返し全てをカウンターに変えて圧勝してみせた。セルディンにペースをとられるという事を最初から拒んだ。
攻防分離で山中の守る時間が長いとネリはやりたい放題だろう。リスクは伴うが、好戦的なネリ以上に質の高い山中のストレートを惜しげもなく繰り出すことだ。モレノのような上手いタイミングのカウンターはネリにはない。
マスコミも煽るだろうが、過度に神経質にならず、やり易い小さな相手との普通の試合だとおもって臨んだ方がいい。
初戦でもネリは山中のボディストレートが効いたと言っていた。
もっともっと打ち込んでやりたい。嘔吐するほどに・・・
前回のが10回に一回の不運、ただの事故であったくらい圧倒して欲しい。
勝っても山中に次があるのかは知らないが、井上が上げ、2冠バーネットは2冠とはいえ怖くて引きこもり、テテがいて山中がいて・・・バンタム級復権である。
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