
カルロス・クアドロスVSルイス・コンセプション
地味だけど注目の一戦。
スマートなテクニシャンクアドロスに対し、身体能力抜群なケンカファイターコンセプション
日本ではなかなか実現しない、怖い相手を選びました。
ルイコンが日本人との対戦皆無なのはその強打者ぶりに怯えていたに違いありません。
9ラウンド目くらいから観たので何もいえませんが、大雑把にいえば
クアドロスが捌いてルイコンが追いかけるるも空回りな感じでした。
結果をきくとクアドロスの大差判定のようでしたが、終盤みた感じではルイコンの突進にタジタジでダウン寸前のようにも見え、一切余裕はなかったとおもいます。
クアドロスの脚とテクニックの前に突進してもパンチは空転し、逆にコツコツ小さいのをもらってしまうというという悪循環のルイコンでしたが、馬力で上回り、クアドロスのパンチなど効いてないとばかりにアタックしつづけました。
クリーンヒットで上回り、危険を回避したクアドロス、地元での勝利は順当かとおもいますが苦しい試合だったとおもいます。
戦績もKO率も高いクアドロスですが、Lフライあがりのルイコンよりパワーレスな印象を持ちました。
ルイコンは身体能力で相手を圧倒しなぎ倒すことが多く、ボクシングが相変わらず雑。
被弾するのにガードは低く、そこが直らないとこの階級では王座戴冠は難しいとおもわれます。
クアドロスは特に欠点のないアマキャリアに裏打ちされた万能型のボクサーですが、逆にこれといった武器がなくパワーも並。
平均点の高い王者だが突出したものはないという印象です。
井上の方が同じタイプの万能型でもスピード、キレともに圧倒的だとおもいますが、じゃあルイコンを相手にするのかという話。
これが33戦目のクアドロス、防衛戦の相手レベルも高く、キャリアの説得力は上。
河野であればこの挑戦者には勝てないという印象。
ガブリエル・カンピーリョVSアルツール・ベテルビエフ
王者スティーブンソンの防衛戦を差し置いてこっちに注目していましたが、ベテルビエフの圧勝。
カンピーリョはテクニシャンでお互いの特徴がはっきりしていたとおもいますが
一番まずい展開(ロープに詰まる)で叩きのめされてしまいました。
初回と4回のダウンパンチはいずれも強打という感じではなく、小さいのが当たっただけですが効きっぷりが半端ない。
ブロックの上でも吹っ飛ばされています。
こういう展開を一番懸念して準備してきたとおもいますが
カンピーリョは下がる、ロープ際を得意としている選手なので相性的にも最悪だったのかな。
アマで勝っているコバレフへの挑戦を目指しているそうですが
スティーブンソンに勝って、ロシア王者対決が見たいとおもいます。
コバレフほど華麗さは感じませんが、無駄なくKOパターンが確立されていて大変強いとおもいます。
中間距離でも上手く戦いなんなく相手を追い詰める、圧力、プレッシャーはコバレフより上かもしれません。
スティーブンソンは左を炸裂させてなんとか判定でビカを破ったようですが
自分よりパワーのある相手とやった時にどうなるか。
パワーレスな相手を選んで勝ってきているだけのようにみえる。
ベテルビエフ、いつ誰に挑戦するのか、台風の目です。
[youtube]https://youtu.be/rFntDPD9sJQ[/youtube]やっぱり選手の特徴というのは嘘をつかないようで、大体、結果、内容まで含めて予想通りとなった。
こういう内容でこっちが勝つだろうというのが全てあてはまった感じだ。