2019年、令和元年も残り僅かとなりました。ボクシングもラストスパートに入ります。毎週、注目カードが目白押しです。世界はアンディ・ルイスVSアンソニー・ジョシュア一色だが、個人的な関心は少し違うので、そういう熱量でプレビュー。
岩佐亮佑VSマーロン・タパレス
タパレスは非常に謙虚にこの試合に備えていました。「岩佐は元世界王者だし素晴らしいファイターだからKOで勝つとはいえないが全力を尽くす」と。対する岩佐は泰然自若。何がなんでも泥臭くても勝ちたいとのことです。タパレスは元気な前半が特にリスキーだとおもうが、試合を通じて常に一撃必殺の怖さがあるので、岩佐には前半から痛めつけて主導権を握って欲しい。12ラウンド判定の確率も高いがそれで乗り越えられるほど甘い相手じゃない。リスクをとるべきだ。テクニシャンとして岩佐が上と信じて岩佐支持。
アンディ・ルイスVSアンソニー・ジョシュア
個人的にジョシュア最強説には常に懐疑的だが、ポカをしなければリベンジなるのではないか。初戦はダウンを奪った後にルイスの逆襲に屈した。ジョシュアのような超合金はエネルギーロスが激しく、極度に打たれ脆いところがあり、ルイスはヘビー級ではラッシュが出来るので相性としてはジョシュアに最悪だが、ジョセフ・パーカーとどっこいだったルイスに負けていてはヘビー級の歴史にも残れない。
ルイスの接近を阻み続けることが出来ればジョシュアがリベンジできる。返り討ちにあうとしたらメンタルに問題がある。
ジャモール・チャーロVSデニス・ホーガン
正直、デニス・ホーガンの勇気に恐れ入る。独特の当て勘とクリンチなどでチャーロの強打、どう猛さをはぐらかしながら判定を狙うしか勝機はないとおもわれる。チャーロはスカッとノックアウトできるのか、また地味な判定になってしまうのかだけ。
クリス・ユーバンク・ジュニアvs.マット・コロボフ
23日の村田諒太の暫定タイトルマッチ。若さ、勢い、スピードはユーバンクにあるが、熟練のコロボフがしっかり抑えきることができるだろうか、コロボフにとっては厳しい意見になるがここで負けたら終わりだろう。しかしユーバンクがコロボフを乗り越えるにはまだ奥行きが足りないとおもう。よってコロボフ支持。上に村田がいるのに共に勝ってチャーロを目指すというのがよくわからない。WBA暫定タイトルマッチでありチャーロはWBCだ。
エマニュエル・ナバレッテVSフランシスコ・ホルタ
単なるチューンナップで今年を締めくくりたいナバレッテにホルタは一矢報いることはできるだろうか。ともに長身のメキシカンでパワーに大きな差がある。ナバレッテの楽勝が予想されるが、打ち合いに巻き込まれるのではなく、巻き込まれたフリをしてガツンと一発ナバレッテのアゴに見舞って欲しい。ホルタ応援。
ジェルウィン・アンカハスVSミゲル・ゴンザレス
https://www.youtube.com/watch?v=pL9lOjkSry0
アンカハスのチューンナップだとおもわれる。ゴンザレスというチリの選手は31勝2敗と素晴らしい戦績だがKOが8つしかない。アンドリュー・モロニーにTKO、ポール・バトラーに判定で負けている。その他はチリ国内だけだからレベルは落ちる。アンカハスのノックアウト勝利が濃厚だが、ミゲル・ゴンザレスをみてみないとわからない。
アレクサンダー・ポペドキンVSマイケル・ハンター
どこを目指す両者という感じだが、ハンターはオレクサンドル・ウシクと同じく、クルーザー級からヘビー級に上げて結果を残し続けている。KOでポペドキン、判定でハンターとなりそうだ。ハンターの勢いが上ではないかな。
デュリアン・ホワイトVSマリウス・ワフ
しれっと、かなりヘビーなドーピングが発覚したホワイトの復帰戦がクレジットされている。いいのかな。短い休養となんにも変わらないやんけ。
ジョー・ノイナイVS尾川堅一
清水を破壊したノイナイに尾川が手をあわせる。国内ではいいマッチメイクだ。ノイナイはKO率よりずっと強打者でガチな方のフィリピン人、ジャブやストレートが見た目以上に伸びるから
清水の距離感が狂った。
尾川はパワーとプレスで潰すファイトに徹するだろう。それが正しいしそういうファイターだ。世界戦線に絡むなら必勝だ。