
英連邦/ライト級王者
WBO/Inter-Continental/ライト級王者
WBA/Inter-Continental/ライト級王者
WBO/Inter-Continental/ライト級王者
第48代WBA世界S・ライト級王者
アミル・カーン(英国)
Amir Khan
23戦22勝(16KO)1敗
全階級最激戦区Sライト級の主役の一人、アミル・カーン、五輪銀、その後アマチュア最高峰のマリオ・キンデランに引導を渡した男としてデビュー時から将来を嘱望された天才エリートだ。そして恐らく次期スーパースターを最も期待されている男だ。
直近の試合ではスピード型でトリッキーなポール・マリナッジをスピードと距離で完封し最後はTKOで勝利した。
オーソドックスの万能型ボクシングでスピードボクシングもパワーボクシングも使い分けられるが今後激戦区を勝ち抜き真のスーパースターになるには何が足りないだろうか。
足りない所はないような完成度の高さだが他のライバルが特徴的な選手が多い中でどこか地味な印象を受ける。
初回からやや無防備な打ち合いで手痛い墓穴を掘ったプレスコット戦からより慎重でミスをしないスタイルを貫いている気がする。
この選手は文句なく完成度が高いが距離をとれば強いが接近戦の打ち合いで危ないところがまだある。生命線はジャブだろう。ジャブで相手をコントロールできるかできないか。
見た目のスピードとリズミカルではカーンより速そうに見えるブラッドリー
圧力でねじ伏せ重いパンチできれいなボクシングをつぶすマイダナ
カーン同様に完成度が高くよりしなやかでサウスポーのよさが効いているアレクサンダー
誰との対戦も予測不能、非常に興味深いものがある。
堅牢堅守のコテルニクには天才ならではのごまかしボクシングで勝利したが見栄えの勝利であり打ち破った感はなかった。(コテルニクを打ち破った選手は見たことないが)
これらライバルとやるなら今でもやって欲しいしまだ不安ならアレクサンダーが華麗に葬り去ったパワーファイターウランゴあたりと戦ってどんなボクシングを見せるか、その辺を見てみたい。
デラホーヤのように時期と相手を慎重に、試合の戦略を立てながらじっくり成長路線をいくか、一気に勝負に出るか、まだ若いカーンがどんな次を選択するかが注目される。
個人的にもまったくわからないがライバル全部に勝てる可能性と全部に敵わない可能性が今のところ五分五分といったところだ。