トップアマとプロの洗礼/ジョシュ・テイラーVSビクトル・ポストル

個人的にはアウェーのポストルを応援する。34歳、劣化してなけりゃいいな。

スーパーライト級のホープ、ジョシュ・テイラー(12勝11KO)は今週の土曜の夜、地元のグラスゴーで最大のテストマッチを行う。元王者のビクトル・ポストル(29勝12KO1敗)と戦う。

ポストルの唯一の敗北は今やP4Pナンバーワンの声もきかれるテレンス・クロフォードに判定負けです。

この試合はWBCスーパーライト級の挑戦者決定戦とも言われています。

現在の王者はホセ・ラミレスですが、彼は地元でダニー・オコナー相手に初防衛戦を予定しています。暫定王者にはレジス・プログレイスがいます。王座挑戦のインパクトを出すためにも、テイラーはクロフォードが判定だったポストルをノックアウトすることを目指しています。

テイラー
「私はポストルをノックアウトしたい。フェイストゥーフェイスでは彼の目を睨みました。どのくらい彼を倒し世界王者になりたいかの意思を込めて。それは少し心理的な駆け引きでした。彼にも伝わったでしょう。ポストルもまた王者に返り咲きたいとおもっています。難しい試合になるとおもいますが、それは私にとって必要なモチベーションです。

心理的な駆け引きといってもおおげさなものではありません。親しみを込めて接するのを敢えて控えたのです。「6月23日に会おうぜ」ただそれだけです。ポストルもそれを理解したようでした。

とても大事な試合ですが、私にとってはいいタイミングです。今27歳で肉体的にはピークです。支えてくれるスタッフの力を得て私は強くなっています。この試合に勝てば世界挑戦も視野に入るでしょう。」

ポストル
「テイラーは厳しい相手です。優れたアマチュアキャリアもあり、戦績を見る限りハードパンチャーだ。彼は脚がありスタンスを変えて来るので私はシャープに戦う必要があります。」

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このアンケートでも、王者を凌駕し、階級2番手評価を受けているテイラーのお手並み拝見です。アマチュアではロンドン五輪代表で、一回戦でリオ五輪金メダリストのロブソン・コンセイソンを破っています。(2回戦で負け)カザフスタンのリオ金のイエレウシノフには別の大会で負けています。

プロで有名どころだと

ジェフ・ホーン
アンソニー・イート

らに勝っています。

サウスポーのハイテクといった趣で、英国のホープ、オハラ・デービスやメキシコの元王者、ミゲル・バスケスをも倒して勝っています。ハードパンチャーというよりはスピードとコンビネーション型で上下の打ち分けが上手いです。運とタイミング次第で王者になれる素質だとおもいます。

対するポストルは、現王者のルーカス・マティセに勝って無敗の王者になったウクライナの遅咲き。クロフォードには敗れましたが、試合前の不気味さ、期待値は高かった大柄な選手です。再起戦では無敗の強豪にダウンを奪われ、ヒヤヒヤだったそうですが、実力者です。テイラーのスピードに対応できるかが鍵です。

この試合は、テイラーのような教科書的で美しいテクニカルなサウスポーがプロの曲者に通用するのかが見どころです。一見スマートなテイラーが上回っている気がしますが、白人のこういうスタイルが様々な顔ぶれのプロの王者級にそのまま通用するのか注目です。

実際、欧州圏のトップアマですが、英国のジョシュ・ケリー含め、驚異的なボクシングにみえても、アマの頂点に届かなかった。主に中央アジアのトップはそれ以上だったという事実があります。

けれど、年齢と勢いを考慮するとやっぱりテイラー優勢でしょうし、グラスゴー開催の地の利は強力です。昔の難解王者、ミゲル・バスケスを倒して勝つ姿をみると、アマ>プロの新しい時代の象徴のような気もしています。

この試合にテイラーが簡単に勝つようだと、体格適正もある彼ならばマイキーにも勝てるかもしれません。

ウェルター級も、クロフォードやスペンスで頂点の盛り上がりをみせていますが、彼らの上に君臨していた世界のトップアマとの絡みを見届けないと最強は問えないと考えています。

テイラー178センチ
ポストル180センチ

ポストルは背が高いとインプットされていますが、この写真ではテイラーの方が背が高いのは何故だろう?上げ底の靴?ミステリーです。

6月23日、マニアは必見です。
めちゃ朝早いでしょうが・・・
WBSSどうなるの?

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