もう今週末です。コロナ禍になってから、誰もが、試合頻度の多かったエマニュエル・ナバレッテさえ、試合ペースが落ちているが、カネロは加速している。
リングが18フィートと小さく、フットワークが身上のソーンダースは「まるで電話ボックスのようだ」とリングサイズを変更しないと試合をキャンセルする姿勢をみせているが、解決したのだろうか、公式ではリングは18~24フィートと合法の範疇だが、なんとなくミソがつく。
エリスランディ・ララはリングを狭くされ、足元を水浸しにされたせいでフットワークが死に、アルフレド・アングロに負けかけた過去がある。
ポール・マリナッジ
「判定になればカネロが絶対勝つだろう。カネロがポイントで負けることは世界中どこでもありえない。これこそ、ボクシングの問題のひとつなのだが、これはスポーツである前にビジネスなんだ。もはや、勝敗は問題ではなくビジネスマンが勝たなければならないんだ。残念なことに、カネロはワールドクラスのトップビジネスマンなのです。そんな男に勝つことは大変なことですが、それに加えてジャッジにも勝たなくてはならない、目の前に2つの大きなハードルがあるのです。
ソーンダースのスタイルは好きだよ。巧みなサウスポーである上に様々な角度から攻撃が出来る。タフに打ち合うこともできるし(カネロが苦戦した)エリスランディ・ララのようなタッチ&ゴーもできる。
個人的には、ララはカネロに勝っていたとおもうけど、あれはファンがみたい勝者の試合ではなかった。ソーンダースはもう少し、タッチ&ゴーだけじゃなく、マッチョなアプローチで男らしいファイトをみせるべきだね。」
アミール・カーン
「カネロは特別なんだ。圧倒的なファンの声援を受けてオーラを放つ。リングの外にいる人にはカネロは遅くみえるだろう。でも、カネロはタイミングが速いんだ。ライトヘビー級もクリアしているんだ。俺は速いから、試合は簡単だろうとおもっていたんだけどカネロはリングカットが巧みで、頑丈で、パワーが凄まじい。やがてボディも顔面も襲われる。ビリー・ジョーはカネロに問題を与えるスタイルを持っていますが、持って数ラウンド、申し訳ないけど6ラウンドにはノックアウトされるだろう。」
同感です。
ユーバンクJrもカネロに大金を賭けたそうだ。同国人にも悲観視されているソーンダース・・・
コバレフやカラム・スミスのパワーなどなんともないカネロにとり、ソーンダースのパワーが苦になる点は何もない。厄介なのはソーンダースの足、タッチ&ゴーだけだろう。判定型のソーンダースには厳しい相手と言わざるをえないが、せめて、自分らしく伸び伸びと戦い、判定で物議を醸す試合内容になればと願う。それしか期待できない。