ずっと噂されていた試合の実現、日程が現実味を帯びてきました。当初はジュリアン・ウィリアムスとの挑戦者決定戦との話でしたが、いきなり王者に挑戦できそうです。
WBOスーパーウェルター級王者のハイメ・ムンギアは次の防衛戦が決まるのを待っている。
2019年1月26日に、テキサスかカリフォルニアで日本の井上岳志と対戦する予定だ。2018年は4試合をこなしたムンギアだが、2019年はさらに活発に試合をしていくつもりです。
ムンギア
「井上は素晴らしい相手だとおもう。無敗の日本人だ。日本人はメキシカンのように死に物狂いで全力を発揮する。井上を十分警戒しなければならないが、彼をよく研究したから勝てるとおもっているよ。」この防衛戦を済ませたらムンギアは指名挑戦者のデニス・ホーガンとの試合を受けねばならない。その後、ジャレット・ハードやジャーメル・チャーロとの統一戦に向かうのか、GGGやカネロのようなミドル級にむかうのか、今はまだ未定だ。
ムンギア
「王者になって人生が大きく変わりました。もっと懸命にトレーニングして、練習に集中し、向上していかねばなりません。来年はもっと大きな成功を手にしたい。統一など・・・プロモーターと話し合っていますが、4試合はやるつもりです。」
https://www.youtube.com/watch?v=wGlXZQ7x1hk
https://www.youtube.com/watch?v=h4f6q1tgX6I
この試合はニュースをみる限り、井上陣営が求めてきたものというより、ムンギア陣営がやりたい印象です。ずっと、井上、日本人の可能性が高いと言い続けていました。
ムンギアの特徴は、サダム・アリが話にならないくらい小粒な雑魚にみえたほど、大柄でダイナミックなファイトをすることです。普通のスーパーウェルターと違って、ミドル級超のサイズ感とスケールの大きなボクシングをします。
まだ若く、他団体王者やスリックな黒人系のパンチャーと戦っていないのが未知数なところで、チャーロやハードなどには劣るのか、それよりも強いのかはやってみないとわからないところがあります。若さと勢いを押し通し、少し雑で荒いところもありますが、それが今は利点となっている。
かなりスケールの大きな強い王者といえますが、若くて青いともいえる。ここをスルーしてもその他王者もランカーも皆強いので、井上陣営には生涯一度のチャンスとわりきって、悔いなき勝負をして欲しい。
見た感じは勝ち目は薄いですが、井上には見た目でわからないパワーや耐久力、意外性などもあるだろう。上手い、速いとはおもわないですが、ゴツい、パワーはありそうにみえます。
浜田や平仲のパワーは南米の天才に十分通じました。
本場の王者と日本の第一人者の差がどのくらいあるのか、楽しみな一戦です。