
3月29日に行われたWBOウェルター級のタイトルマッチ、ブライアン・ノーマン・ジュニアVSデリック・クエバスは王者ノーマンの圧勝に終わったが、試合後、日本の佐々木尽がノーマンに対戦要求したそうだ。
日本人初のウェルター級王者になる男と公言している佐々木は、坂井祥紀との微妙な試合の後でもマイクパフォーマンスだけは自信満々だった。
坂井祥紀は歴戦の雄だが、29勝14敗3分のノーランカーだ。その前のカミル・バラなる選手はほぼ引退状態のノーランク・・・
対するブライアン・ノーマン・ジュニアは27勝21KO無敗
デリック・クエバスも王座を戴冠したジョバンニ・サンティリャンも優れた戦績のトップランカーだ。
このクオリティに本当に通用するのだろうか?
佐々木の世界ランクや周囲のニュースを鑑みると、日本人初のウェルター級王者になるかどうかは別として、近い将来のウェルター級世界挑戦は実現しそうだ。2025年内にあるかもしれない。
無謀な挑戦と非難しているわけではない。佐々木のスピードと爆発力、若さは魅力的でひょっとしたらの期待感はあるが、客観的にみても上位の佐々木を無視して行われたパディ・ドノバンVSルイス・クロッカー(狂った幕切れだったが)の方が遥かにレベルが高くみえ、本物の世界ランカーと戦わずしてこの位置にいる佐々木に懐疑的なのは確かだ。
ノーマンは佐々木の事はよく知らないだろうが、井上尚弥で知られる日本に行きたい、挑戦を受けてもいいと答えたようだが、どこまで本気で、交渉が進むのかどうかはわからない。
佐々木
「次はブライアン・ノーマンと戦いたい。IBF王者ジャロン・エニスとノーマンは4人のウェルター級世界チャンピオンの中で最強だと思う。ノーマンに勝てば、自分は本物の世界ウェルター級チャンピオンだと自信を持って言える。彼はそれほど優れたファイターだ。日本に来たいと言ってくれたのも嬉しい。
WBA世界ウェルター級王者エイマンタス・スタニオニスとWBC世界ウェルター級暫定王者マリオ・バリオスはめっちゃ相性が良くて、ほぼほぼ勝てると思っている。」
個人的にはマリオ・バリオス相手にわずかなチャンスがあるくらいかな
という印象だが、そんな私の印象をぶち壊すようなパフォーマンスを魅せて欲しいものだ。
ブライアン・ノーマン、まだ無名で何者とも言えない王者だが、識者であれば、この王者は強い、佐々木とでは勝負にならない、と感じないだろうか?
渡辺雄二VSヘナロ・エルナンデス
みたいなことになりはしないか?
私にはそれが浮かぶ。