カタをつけるべき相手はあと僅かだ。
WBCから指令されたノルディン・ウバーリVSノニト・ドネアの対戦交渉は、互いに戦う意欲があり、交渉の時間もたっぷり残されているが、なかなか進展しない。
この対戦は現在、入札公聴会の対象となっており、1月21日にWBCの本部メキシコシティで行われる。ハビエル・フォーチュナVSルーク・キャンベルのWBCレギュラー王座決定戦も予定されているので同日開催もありえる。
ウバーリとネア、両者はどちらも昨年11月に埼玉で行われたWBSSで試合を行った。
ノルディン・ウバーリは現在階級トップ評価の王者、井上尚弥の弟、拓真に勝って2019年を3連勝とした。ノニト・ドネアはWBSS決勝で井上尚弥に敗れたが、予想以上の大健闘、死闘を演じてみせた。
この指名戦はWBCの理事会により全会一致の投票で決まったが、敗者であるドネアを優遇した背景には、井上尚弥戦の内容の良さ、19年に及ぶ偉大なキャリアに敬意を表した事実がある。現在37歳になるノニト・ドネアは4階級で世界王者になっており、既に殿堂入り確実だ。
両者は、1月3日までに試合に合意しない場合は、メキシコシティ本部の入札公聴会で詳細が決まる。両者のギャラの配分は60/40で、現王者、ウバーリが多く受け取る。
互いに相手を知っているだけに本音ではやりたくないのかもしれません。
この決定戦は本来であれば、ノルディン・ウバーリVSエマニュエル・ロドリゲスこそ相応しいとおもっているので、あまり乗り気ではないが、井上尚弥に初めての試練を与えたドネアのあの日の強さを目の当たりにすると
6-4でドネアが有利と言いたくなる。
コンディション次第で、ジェシー・マグダレノ戦や、カール・フランプトン戦など、精彩を欠くドネアもみてきたので、安定した充実度という点ではノルディン・ウバーリとなる。フランス拠点のモロッコ人、ウバーリは本場で人気がないが試合内容はかなり鉄壁だ。
https://www.youtube.com/watch?v=GNAYyUZwUrA
実は、上位数名を除いてさほど激戦区とはいえないバンタム級
ルイス・ネリーは消え
ゾラニ・テテは負け
カタをつけるべき相手はあと僅かだ。
明確な進展とエマニュエル・ロドリゲスに対する待遇改善を願ってやまない。
井上尚弥の次戦は十中八九、ハリマオ(カシメロ)だろう。